NECエレ、今期の営業黒字化目指す

2009年 05月 11日 23:34 JST
 

 [東京 11日 ロイター] NECエレクトロニクス(6723.T: 株価, ニュース, レポート)は11日、2010年3月期の連結業績予想について、営業黒字化を目指すと発表した。半導体製品の低迷で売上高は減少する見通しだが、年間の固定費削減を従来計画から上積みして損益分岐点の引き下げを見込む。

 当期純損益は5期連続の赤字になる見通しで、同社は、中島俊雄社長が退任する役員人事を内定した。

 今期の営業損益予想はゼロに設定したが、2期ぶりの営業黒字化を目指すという。トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間における主要アナリスト5人の予測平均は431億円の赤字だった。売上高は、半導体需要の減少や円高の影響を受けて前年比12.2%減の4800億円にどとまるとみているが、固定費削減は前年比900億円とし、従来計画から削減額は300億円の追加となる。損益分岐点売上高は4600億円程度になると見込む。

 固定費削減は、設備の効率化、国内外の人員削減、研究開発費の効率化などの効果を見込む。従来計画では国内の派遣従業員1200人を削減することとしていたが、これを3月末までに完了。さらに、海外でも正社員・非正規社員1300人の削減も実施したという。2011年3月期の固定費削減は従来計画通りに200億円の削減を実施する予定。

 記者会見した中島社長は、今期の固定費の削減計画は「これから手を付けるのではなく、ほとんどは3月末までに実施した」として、900億円は確度の高い数字であると強調した。売上高を左右する半導体の受注動向は、今年の2月に底を打ち2009年3月期の平均に向かって回復過程に入っていると想定しており「在庫調整の反動だけではなく、一部では中国関連での需要が増えている製品もある」との見方を示した。

 2010年3月期の当期純損益予想は90億円の赤字で、5期連続の最終赤字の見通し。構造改革費用は60億円程度を見込むという。

 <取締役を半減、経営統合前の黒字化を優先>

 同社は6月25日付で、中島社長の退任ととも山口純史常務が昇格する人事を内定。同時に、現在8人の取締役の体制を4人に半減する。中島社長は「引責辞任とは考えていない」と強調した上で、今期の黒字化を実現するために経営体制のスリム化を図った結果だとした。  続く...

 
 
 
 
 
 

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