インタビュー: ルネサスとの統合で300ミリの2工場を維持=NECエレ社長

2009年 07月 3日 02:02 JST
 

 [川崎 2日 ロイター] 半導体大手NECエレクトロニクス(6723.T: 株価, ニュース, レポート)の山口純史社長は2日、ロイターのインタビューに応じ、来年4月に目指している同業ルネサステクノロジ(東京都千代田区)との統合に関連し、NECエレが山形県で、ルネサスが茨城県でそれぞれ操業する直径300ミリのシリコンウェハーを用いる半導体工場を維持する意向だと明らかにした。

 「(ウェハーの)大口径化を進めていくほどコストが下がる。片方に寄せていくことは多分ない」としている。統合会社の営業利益率目標は5%が最低限の水準との認識を示した。

 NECエレとルネサスは4月27日、来年4月1日に事業統合することで協議を開始すると発表。7月末をめどとする統合契約の締結に向けてデュー・デリジェンス(資産査定)を進めている。

 山口氏(6月25日社長就任)は5月11日の記者会見で、両社の統合では工場など資産の軽量化を進める「アセット・ライト」を進めるべきとの考えを示した。その際に同氏は、300ミリウェハーを用いる2工場(NECセミコンダクターズ山形鶴岡工場、ルネサス那珂事業所)が統合後に併存することについて「今の段階では分からない。交渉の中で考える」と、NECエレ側の意向を明確にしなかった。

 同社長はインタビューで「両方とも残ると思う。将来的には山形にルネサスの製品を、那珂にも(NECエレの製品を)流していける」と、2工場を相互活用すべきとの考えを示した。両社の製品をそれぞれの工場で生産可能かどうかについては「無理ということではない。調べてみないと分からないが、どうするかはこれから」としている。

 <設備投資は最低限で>

 山口社長は、統合会社の営業利益率について「正式にはこれからだが、5%は最低限達成しなくてはいけない。そうしないと会社は回らないし、倒産してしまう」と語った。2009年3月期の営業損益はNECエレが683億円、ルネサスが957億円のそれぞれ赤字。10年3月期はNECエレが営業黒字化を目指すが、ルネサスは営業赤字が続く見通し。統合会社の収益目標などの事業計画の発表は「来年4月以降になると思う」(山口社長)という。

 300ミリの主力2工場を維持する方向を示した山口社長だが、設備投資の抑制などアセット・ライトの方針は変わらないとしている。NECエレの10年3月期の設備投資計画は360億円で、5年前の実績(約1600億円)の2割強の水準に落とす。同社長は「投資に関しては極力ミニマムでやっていく」とし、ルネサスについても「多分同じようになる」と述べた。   続く...

 
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