焦点:上場申請のフェイスブック、アジア挑戦は「いばらの道」
[2日 ロイター] 米フェイスブックが1日、新規株式公開(IPO)を申請した。登録者数8億4500万人の同社は、20億人のインターネットユーザーすべてをつなげる野望を掲げているが、未登録のネットユーザーのうち約60%はアクセスが遮断されている中国などハードルの高いアジアにおり、その挑戦はいばらの道だ。
7億人以上のネットユーザーが存在するアジアでは、中国のアクセス遮断のほか、インドでの法廷闘争、ライバル企業との競争がマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)率いるフェイスブックの前に立ちはだかる。
「ユーザーの規模とその参加レベルが、われわれの成長にとって重要だ」。フェイスブックは米証券取引委員会(SEC)に提出した書類でこう強調。さらに世界のネットユーザーが20億人に上るというデータを示し、「そのすべてをつなげたい」と意欲的な目標を掲げた。
アジア以外の地域では、ネットの普及が進んでいなかったり、フェイスブックのアカウントを欲しい人はすでに持っていることから、同社の成長速度は落ちている。
米国や英国などの市場では、人口の半分以上がアカウントを取得しており、統計サイト「ソーシャルベーカーズ」によると、ユーザー数の増加は過去半年で2%以下にとどまっている。
一方、インドではこの半年で現在登録しているインド人ユーザーの3分の1を獲得。インドは世界第2のフェイスブックユーザー数を抱えているにもかかわらず、登録ユーザーが人口の4%に満たないことなどから、今後も成長を見込める国に挙げられている。
交流サイト(SNS)はインドにとって新しいものではなく、グーグルが運営するオーカットが数年にわたって独占を続けていた。しかし、2010年半ばから低迷が始まり、グーグルの推計によると、この1年で1日のユニークユーザーが300万人から100万人以下に減少。その裏で、フェイスブックは600万人から1300万人にユーザーを増やした。
オーカットが低迷した原因の一つは、ユーザーの参加継続を促す新機能を追加できなかったことにあると、インドのブロガーでコラムニストのアミト・アガルワル氏は分析。また、世代の移り変わりも要因の一つだとみており、同氏は「大転換だ」と表現した。 続く...









