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アングル:米債市場の予想インフレ率低下、ボラティリティ継続示唆か
2016年2月10日 / 03:20 / 2年前

アングル:米債市場の予想インフレ率低下、ボラティリティ継続示唆か

[9日 ロイター] - 米物価連動債などが示す予想インフレ率が低下している。市場の動揺が続き、世界の経済成長が減速する前兆かもしれない。

 2月9日、米物価連動債などが示す予想インフレ率が低下している。市場の動揺が続き、世界の経済成長が減速する前兆かもしれない。写真はソウルで2013年1月撮影(2016年 ロイター/Lee Jae Won)

物価連動債(TIPS)はここ数年間、いち早く成長減速を織り込んできた市場の一つだ。

BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「ここ1、2年間というもの(TIPSが示す)ブレーク・イーブン・インフレ率は、現在の世界景気減速を予見するのが他よりずっと早かった」と言う。

消費者物価指数(CPI)スワップに基づく「5年後を起点とした5年間の予想インフレ率」は9日、1.81%と、少なくとも過去10年間で最低となった。

TIPSに基づく予想インフレ率も、少なくとも2009年以来の最低水準となっている。コーリ氏によると、2014年下期と15年に見られたTIPSの下落は、世界需要の低迷を予見した動きだった。その他の市場指標はもっと反応が遅かったという。

今年に入り、市場が示すインフレ予想は米連邦準備理事会(FRB)の予想からさらに乖離し、不透明感と市場の不安定性を煽っている。

ニュー・アルビオン・パートナーズの首席市場ストラテジスト、ブライアン・レイノルズ氏は「FRBは、石油価格の下落がインフレ率に及ぼす影響は一時的に終わるとの認識に基づいて政策を行っている。一方で多くの投資家は、原油安がもっと永続的な現象だとの結論に至りつつある」と話す。

「石油市場について、投資家とFRB、そしてアナリストとトレーダーで見方が分かれていることが、目下の相場動揺の原因だ」とレイノルズ氏は続けた。

イエレンFRB議長が10日に行う議会証言では、FRBの見方に変化が生じていないか、市場は手掛かりを探ろうとするだろう。

インフレ予想を引き下げているのはトレーダーだけではない。ニューヨーク連銀がまとめている予想インフレ率は、2013年半ばの調査開始以来の最低水準に下がっている。

バークレイズのTIPS調査グローバル責任者、マイケル・ポンド氏は「FRBはこの調査の予想インフレ率が下がっていることの方が気掛かりだろう。幅広い指標に基づいているからだ」と述べた。

(Karen Brettell記者)

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