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ロシアで同性愛告白の男性が暴行死、背景に見える政治と宗教
2013年5月14日 / 08:47 / 4年前

ロシアで同性愛告白の男性が暴行死、背景に見える政治と宗教

5月13日、西側諸国で同性婚などの権利が拡大する一方で、ロシアの同性愛者らは「自由の縮小」を目の当たりにしている。写真はロシア内務省職員によって拘束される同性愛権利活動家。モスクワで1月25日撮影(2013年 ロイター/Sergei Karpukhin)

[モスクワ 13日 ロイター] ロシア南部のボルゴグラードで9日、同性愛者だと告白した男性が知人らに暴行され死亡する事件が発生した。西側諸国で同性婚などの権利が拡大する一方で、ロシアの同性愛者らは「自由の縮小」を目の当たりにしている。

事件の被害者となった23歳の男性は、同性愛者だと告白した直後に、複数の知人から暴行を受けた。肛門にビール瓶をねじ込まれ、服に火を放たれ、最後は石で頭を殴られて絶命した。

事件ではこの男性の知人2人が拘束されたが、ロシアでは同性愛者への暴力事件の件数を示す公式のデータはない。事件のほとんどが報告されずに終わるか、「同性愛者への暴力」という分類分けをされないためだという。活動家によると、こうした事件はウォッカをめぐっての口論であるとか、個人的な怨恨(えんこん)による普通の事件として処理される。

同性愛を嫌う背景には、多くのロシア人男性が、保守的な考えを持つタフでひたむきな男性像を理想としていることが挙げられる。こうした男性たちは、プーチン大統領が初めて当選を果たした2000年以降、同大統領の支持基盤の一部となっている。

また同大統領は、ロシア正教会に倫理観の権威としての役割を与えようと、宗教復興も主導している。そのロシア正教会のキリル総主教は、今年1月のインタファクス通信とのインタビューで、同性愛は薬物依存や売春などと同様、ロシアにとって最大の脅威の1つだとコメントしている。

大統領は、ロシアでは同性愛者に対する差別はないとしながらも、「同性婚で子どもが生まれないことには疑いの余地はない」と述べ、同性愛が国の人口にもたらす影響について懸念を示した。

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