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陸前高田の一本松、生育絶望の淵に見いだす再生への道
2012年2月23日 / 10:39 / 6年前

陸前高田の一本松、生育絶望の淵に見いだす再生への道

2月23日、東日本大震災の津波に耐え、岩手県陸前高田市の海岸沿いに佇む樹齢250年の一本松。生育は絶望視されているが、接ぎ木をするなどして一本松の子孫を残す方法を模索しているという(2012年 ロイター/ロイターTV)

[陸前高田 23日 ロイター] 岩手県陸前高田市の海岸沿いに佇む樹齢250年の一本松。かつては約2キロにわたって6万本以上の松の木が防風林として植えられ、名勝「高田松原」として名高い場所だったが、一本松を除くほぼ全てが津波で流された。

「1本だけでも残ってくれてよかった。真っ暗な中に光が差したような気持ちだった」と語る市民もおり、その姿は被災者を勇気づけてきた。

しかし、一本松の根はすでに海水で腐り、陸前高田市は生育を絶望視している。当初は一本松を記念碑として元の場所に残そうという議論もあったが、最大3億円の費用がかかるという。「いずれ一本松も枯れるのではと思っていた」と語るのは、同市農林水産部の高橋一成係長。ただ、接ぎ木をして一本松の子孫を残す方法を模索しているほか、わずかに残っていた種を回収して苗を育てる取り組みを行っているという。

また財務省は21日、一本松があしらわれた記念貨幣を発行すると発表。被災地の上空をハトが飛んでいるデザインで、「個人向け復興応援国債」の購入者に対し贈呈するとしている。

一方、陸前高田市の南に位置する宮城県気仙沼市では、コンクリートの隙間から1本の小さな松の木が顔をのぞかせている。「小さいけれど頑張っている。励まされる気がする」と、ある住民は語った。空へと真っすぐ伸びようとする松の木は、ここでも被災者を勇気づけている。

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