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五輪=北京大会から4年、巨額建設投資の回収進まず
2012年4月10日 / 07:22 / 5年前

五輪=北京大会から4年、巨額建設投資の回収進まず

4月9日、4年前に五輪が開催された北京では、試合会場となった競技場などの使用頻度は少なく、巨額の建設投資の回収が進んでいないのが実情だ。写真は愛称「鳥の巣」のメーンスタジアム。3月撮影(2012年 ロイター/David Gray)

[北京 9日 ロイター] 華々しく幕を閉じた北京五輪から4年。北京は五輪効果で、公共交通網が整備されるなどインフラの改善が進んだ。しかし、その裏で、試合会場となった競技場などの使用頻度は少なく、巨額の建設投資の回収が進んでいないのが実情だ。

北京五輪の会場で特に注目を集めたのは、愛称「鳥の巣」のメーンスタジアムと、愛称「ウォーターキューブ」のプール。国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は、「美しく、前例のない」会場だと称賛していた。

その2会場も4年が経過した今では、スポーツイベントの会場としてではなく、観光地としての位置付けが強く、2011年には約460万人が訪れた。

「鳥の巣」は実際、サッカーや陸上競技大会が不定期に開催され、雪のテーマパークやコンサートにも使用されている。ただ、建設費30億元(約390億円)の回収には約30年を要すると見積もられ、「ウォーターキューブ」に関しては、政府の補助金などがあったにも関わらず、昨年は1100万元の損失が出たと試算されている。

網易メディアグループのスポーツ編集長、Yan Qiang氏は「五輪会場の建設費は莫大だった。しかし、主催者の間では、五輪後の会場の使用法についての議論が足らなかった」と指摘。「スポーツ会場として使用頻度が増えれば、それだけ保護のための援助が受けられ、市民らももっと恩恵を受けられるはずだ」と、北京が抱える問題点を挙げた。

米ミズーリ大学セントルイス校のスーザン・ブラウネル教授は、「巨大な会場が作られたが、主催者らにはイベント運営の経験が全くなかった。五輪が終わっても、ゼロからイベント運営の方法を学んでいる状態ではないか」と述べた。

また、五輪会場に対しては、市民らからの風当たりも強い。観光客のLi Fangさん(21)は、「建設資材はとても高価で無駄遣いだ」と批判。「(ウォーターキューブは)水を毎日変えており、大量の水を無駄にしている。電力消費も大きく、こういった資源は市民の生活のために利用して欲しい」と訴えた。

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