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ドル81円半ば、イベント控えこう着
2012年4月20日 / 07:02 / 5年前

ドル81円半ば、イベント控えこう着

4月20日、午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点からややドル安/円高の81円半ば。昨年8月撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 20日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点からややドル安/円高の81円半ば。資金決済が集中しやすい5・10日に当たり、仲値にかけてはドル買いが先行したものの、輸出企業の売りが上値を抑えた。

実需筋の売買一巡後は、こう着感が強まった。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議での合意内容を見極めたい向きがみられたほか、来週に日米金融政策会合が予定されていることも手控え要因として意識された。

<日銀緩和5兆円なら失望売りも>

ドル/円は81.49─81.71円のレンジで取引された。仲値にかけて買いが先行したものの、「それほど強い買いではなく、輸出企業の売りが上値を抑えた」(国内銀行)という。その後は、重要イベントを控え、こう着感が強まった。

前日は、欧米各国で主要株価指数が軒並み下落。同日発表された週間の米新規失業保険申請件数、3月米中古住宅販売件数、4月米フィラデルフィア連銀業況指数はいずれも市場予想より悪く、米10年債利回りは低下した。しかし、ドル/円は底堅さをキープ。ニューヨーク時間の安値は81.39円だった。

あるFX会社の関係者は「通常、これだけの材料がそろえばリスク回避モードが強まってもおかしくない」とし、「それだけ日銀の追加緩和期待が強いということ」と指摘。そのうえで「27日の会合を前にずいぶん追加緩和観測で円安地合いが保たれてきたが、息切れ感も出やすい。27日の決定内容次第では円高になりかねない。個人的には、日銀の追加緩和期待に伴う円売りにはついていきたくない」と漏らしていた。

市場では「資産買入等基金10兆円増額と基金による買い入れ国債の年限長期化のセット」(外銀)を予想する向きもあり、「5兆円程度の増額だと失望売りが出かねない」(外資系証券)という。

もっとも、その場合も「下値には相当規模の輸入企業の買いが控えている」(大手邦銀)との声もあり、こうしたフローが相場を下支えする可能性がある。

<IMF財源増強4000億ドル超か>

ユーロ/ドルは1.31ドル前半を中心に取引された。G20財務相・中央銀行総裁会議の行方などをにらみ、方向感に乏しい展開になった。警戒されていたスペイン国債入札も無難に通過し、下値不安は後退。しかし、大手邦銀のアナリストは「ユーロを買い上がる材料はない」と話し、今後、ジリジリと水準が切り下がる展開を見込んでいる。

ユーロをめぐっては、国際通貨基金(IMF)の財源強化にも注目が集まっている。目標額を下回れば、投資家のリスク回避姿勢が強まりかねないためだ。

こうした中、安住淳財務相はワシントンで19日、「当初からの日本とIMFの働きかけもあり、(目標)4000億ドルの達成が可能になってきたことで、世界経済に安心感を与えることができると思う」と述べた。同相によると、会議では「少なくとも10数カ国」が資金拠出の意向を示し、「今はだめでもいずれかの時点で(資金を)出すと表明した国の額を足し合わせると、当初の4000億ドルを上回る可能性がある」という。

市場では、目標額が達成できれば「欧州連合(EU)の枠を超え、債務危機封じ込めの国際協調体制が整ったというシグナルを市場に発信することになり、ユーロにとってはポジティブ要因になりそうだ」(外資系証券)との声が出ていた。

(ロイターニュース 志田義寧)

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