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7月の機械受注、予想上回り2カ月連続増:識者はこうみる
2012年9月12日 / 00:51 / 5年前

7月の機械受注、予想上回り2カ月連続増:識者はこうみる

9月12日、内閣府が発表した7月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比4.6%増の7421億円となった。2カ月連続の増加。川崎市で6月撮影(2012年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 12日 ロイター] 内閣府が12日に発表した7月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比4.6%増の7421億円となった。2カ月連続の増加。ロイターの事前予測調査では1.5%増と予想されていたが、これを上回った。前年比では1.7%増だった。

市場関係者の見方は以下の通り。

●設備投資回復とは言いづらい、円高や景気減速を警戒

<東海東京調査センター チーフストラテジスト 隅谷俊夫氏>

7月機械受注は市場予想から上振れしたが、もともと振れの大きな指標であり、設備投資が回復したとは言いづらい。足元では円高警戒に加え、中国や欧州での景気減速懸念が根強く、横ばいからやや下方向で停滞中にあるとみている。

きょうの日本株は買い優勢で始まり、機械受注の上振れがややプラス要因になった可能性はあるだろう。ただ、それよりもむしろ、前日に日本航空(9201.T)(JAL)の再上場に伴う国内勢の換金売りピークを過ぎ、需給面で上値が軽くなった面のほうが大きいのではないか。JAL再上場に伴う海外勢の売りも今週いっぱいとみられ、徐々に需給環境の改善が見込まれる。

●基調は一進一退、それほど強くない

<SMBC日興証券 チーフエコノミスト 牧野潤一氏>

7月機械受注は予想を上振れたが、基調は内閣府の判断通り「一進一退」であり、それほど強いとは思えない。足元の外部環境からみれば輸出は急減し、生産も弱い。投資のセンチメントは弱まっている。きょうの株高については指標を好感したというより、追加緩和期待を背景とする米株高が支えになっているのだろう。

●下振れリスクに警戒、円債に材料にされず

<三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニア債券ストラテジスト 戸内修自氏>

7月機械受注は平均的な市場予想に比べて若干強い内容。弱めの予想だった7─9月期の滑り出しとしてまずまずだ。ただ、4─6月期の減少幅が大きかったため、ならしてみると必ずしも強いわけでもない。5月は前月比14.8%減と大きく落ち込んだが、6月と7月の2カ月で約10%戻したに過ぎない。

直近に発表された今年度の企業設備投資計画は上方修正されている。海外景気先行き不透明が増しているが、設備投資に対して、市場関係者が抱いているほどに企業が悲観的にみているわけでもなさそうだ。ただ、景気の不透明感を踏まえると、年度後半にかけて下振れリスクに警戒が必要だ。

円債市場は海外イベントに関心が向いているため、材料視されにくいだろう。

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