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G20財務相会合、米「財政の崖」対応などが焦点に
2012年11月2日 / 05:02 / 5年前

G20財務相会合、米「財政の崖」対応などが焦点に

[メキシコ市 1日 ロイター] 週末にメキシコ市で開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、米国の財政問題や欧州債務危機への当局の対応が議論の焦点になる見通し。

11月1日、週末にメキシコ市で開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議では、米国の財政問題や欧州債務危機への当局の対応が議論の焦点になる見通し。写真はワシントンの連邦議会議事堂。9月撮影(2012年 ロイター/Kevin Lamarque)

各国の財務相らは、米国に対し、年末に迫る「財政の崖」回避に向けた措置を促すほか、欧州の債務危機が抑制されていることを確認するとみられる。

欧米の当局者はまた、銀行の新自己資本規制「バーゼルIII」導入に消極的であることに対して他国からの圧力にさらされる見込みだ。

G20財務相・中央銀行総裁会議は4─5日、メキシコ市で開催される。今回の会合は6日の米大統領選挙と8日からの中国共産党大会直前であることから、複数の当局者が欠席する予定。

あるG20当局者は会合のタイミングを「最悪」と指摘。関係者らは、今回の会合では重要な合意はないとの見通しを示している。

G20会合は、米大統領選挙後ほどなく退任する見込みのガイトナー米財務長官、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、モスコビシ仏経済・財務相が欠席するほか、関係筋によると、ブラジルのマンテガ財務相も出席を取りやめ、中国当局者も出席する可能性は低いという。

あるG20筋は匿名を条件に「すべてのメンバー国が米国の財政の崖について懸念している。われわれは米国への圧力を強め、財政の崖が世界経済に対する真のリスクであると警告する方針だ」と語った。

その上で、「彼らはリスクについて認識していると思うが、選挙前にできることはそれほどないだろう」と指摘した。

米国では議会が財政赤字削減策で合意しなければ、年末に減税措置が失効し、来年初めに自動的な歳出削減が始まる「財政の崖」が現実のものとなり、米経済と世界経済に打撃を与える可能性がある。

独政府高官は1日、米国が「財政の崖」にどのように対処しようとしているのかについてあらためて確認する方針を示したが、この問題への対応が大統領選後になるとの回答を見込んでいる。

G20会合の出席者は、前月東京で開催された国際通貨基金(IMF)年次総会とほぼ同じ顔触れ。IMF総会では欧米の債務問題への対応を促す一連の政策改革への支持が表明された。

<「バーゼルIII」導入遅延の可能性>

G20会合では「バーゼルIII」に関して各国が意見を対立させる見通しだ。

「バーゼルIII」は来年1月から段階的に導入される予定だが、規則が複雑過ぎるとして、米連邦預金保険公社(FDIC)のホーニグ理事、英イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のホールデン理事(金融安定化担当)ら、英米規制当局者は反発を強めている。

一方、カナダの高官は1日、規則の時宜を得た導入を推進する方針を示し、合意されたスケジュールを守ることが必須だと強調した。

G20はまた、スペインの支援要請の可能性を探るとみられる。欧州連合(EU)筋によると、スペインは11月にユーロ圏に金融支援を要請する見通し。

また、政府筋が31日ロイターに対し語ったところによると、ラホイ首相は支援要請の可能性を排除していないものの、市場環境が大幅に悪化しない限り、要請を急がない姿勢をうかがわせている。

このほか、政策当局者らは国際通貨基金(IMF)における新興国の発言権拡大に関する方策についても協議する見通し。

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