流動性措置の銀行貸出への転換、時間要する=ECB総裁

2009年 07月 13日 23:51 JST
 

 [ミュンヘン 13日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は13日、ECBによる大規模な流動性措置が新たな銀行貸出に転換されるには時間がかかるとの認識を示した。ミュンヘン大学のセミナーで述べた。

 ECBのカバードボンド買い入れプログラムについては、金融市場を支援すると確信しているとし「買い入れプログラムは先週開始され、来年にかけて段階的に実施される」と述べた。

 ECBは予定規模600億ユーロのうち、これまでに6600万ユーロのカバードボンドを買い入れた。

 また銀行に対し企業・世帯への融資責任を果たすよう呼び掛け、銀行は前月の1年物の資金供給オペで供給した4420億ユーロを消化する必要があると述べた。

 トリシェ総裁は、米国・ユーロ圏経済の回復に向けた信用供与の流れを取り戻すには、銀行財務を引き続き悪化させている不良債権へ取り組みが必要と指摘。ECBの資金について、域内銀行のバランスシート上の投資と資金調達の不一致の解消、流動性計画の改善、実体経済に対する新たな信用付与を促進するとの見方を示した。

 ただ、翌日物預金残高が大幅に増加していることに触れ「追加流動性が信用に転化するにはある程度の時間がかかる可能性がある」と述べた。

 ユーロ圏の景気低迷のペースは2009年下半期に鈍化するとの見通しを示した。

 総裁は「経済活動は年内は引き続き低迷する見通しだが、2009年の第1・四半期ほどではない。来年にかけ(景気は)安定し徐々に回復に向かい、2010年半ばまでには四半期ベースでプラス成長が見込める」と語った。

 
 
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