ユーロ圏の銀行融資回復には時間要す=ECB総裁
[ミュンヘン 13日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は13日、商業銀行がECBによる大規模な1年物資金供給オペを消化し、新たな融資につなげるには時間を要する可能性があるとの見解を示した。ミュンヘン大学のセミナーで述べた。
総裁は銀行に対し、企業・世帯への融資責任を再認識するよう呼び掛けたが、銀行に調整する時間を与える用意があり、一段の融資を強いる新たな政策手段を急ぐつもりはないことを示唆した。
ただ、中央銀行や政府が実施した経済支援策の解消手段について考え始めることが時期尚早だという見方は否定し「明らかに間違っている」と指摘した。
トリシェ総裁は、4420億ユーロの1年物資金供給オペについて、域内銀行のバランスシート上の投資と資金調達の不一致の解消、流動性計画の改善、実体経済への新たな信用供与を促進するとの見方を示した。
その上で、翌日物預金残高が大幅に増加していることに触れ「追加流動性が信用に転化するにはある程度の時間がかかる可能性がある」と述べた。
総裁は「銀行は短期流動性を高めるよりも、中央銀行から得た長期信用を利用して長期資産を拡大することを経験しなければならない。われわれは、企業・世帯に適切な金利で適切な量の融資を継続する責任があることを銀行に再認識させている」と語った。
さらに、米国・ユーロ圏経済の回復に向けた正常な信用供与の流れを取り戻すには、銀行のバランスシートを依然として圧迫している不良債権への断固とした取り組みが必要と指摘した。
<出口戦略> 続く...
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