日経平均、100日線と200日線がゴールデンクロス
[東京 14日 ロイター] 14日の東京株式市場で日経平均の100日移動平均線(8854円03銭)が200日移動平均線(8842円03銭)を上回り、2006年12月14日以来、2年7カ月ぶりの「ゴールデンクロス」を形成した。
両線のゴールデンクロスは中長期での強気シグナルとも言われ、過去には20%を超す上昇を記録したケースもあった。直近06年12月のケースでは9%弱の上昇となっている。だが、今回は楽観的な見方ばかりではなく、株式市場にとって梅雨明け宣言となるかは微妙だ。
野村証券金融研究所テクニカルアナリストの山内正一郎氏は「たしかにプラス材料ではあり、この水準でいったん切り返す可能性もあるが、戻り売り圧力は強い。上値は25日線(9715円43銭)程度で頭打ちとなりそうだ」とみている。
山内氏によると、日足チャート上ではすでに6月12日高値1万0170円と7月1日高値1万0086円でダブルトップを形成し、3月以降の戻り相場が終了したことを確認する形になった。同氏は「5日線(9262円25銭)と25日線のデッドクロス以降、短期でのモメンタムが悪化している。為替が円高に振れれば一段の下値もあり得る」と指摘。3月10日安値(7021円)から6月12日高値(1万0170円)までの上げ幅の黄金分割比38.2%押しにあたる8967円、さらに4月28日安値(8493円)程度まで調整色を強める可能性もあるとみている。
「重要なのは100日線、200日線と日足の位置関係だ」というのは、みずほ証券シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏だ。同氏は2002年5月に100日線と200日線がゴールデンクロスを達成したケースでは、株価が上昇軌道に乗れず腰折れとなっている点を指摘。「日足が今後100日線、200日線の上方にとどまれるかがポイントになる。両線を維持できれば下値切り上げ相場が持続し、反騰相場は日柄的にみて9月初めごろまで続く。逆に200日線を下回れば、3月以降の上昇相場は終了し二番底模索の展開もあり得る」とみている。
三浦氏は仮に上昇相場が継続しても1万円前後の戻り売り圧力は強いという。昨年10月以降、個人の現金による買い越し額が約1兆円に達しているためで、「9月初めごろまで9000円前後から1万円前後のボックス相場になる」と読んでいる。
日本アジア総合研究所の黒川達夫主席テクニカルアナリストも楽観的な見方は示していない。「すでに目先の戻り天井を打った可能性が高い。短期的な反発一巡後は景気回復の鈍さをにらみ調整が長引きそうだ」と話している。
(ロイター日本語ニュース 河口 浩一 編集 橋本浩)
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