日経平均小幅続伸、国内不安でインテル効果は減衰

2009年 07月 15日 16:15 JST
 

 [東京 15日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小幅続伸。国内政治空白や大型増資による需給不安など国内要因が懸念され米半導体大手インテル(INTC.O: 株価, 企業情報, レポート)の好決算による波及は日本株においては限定的だった。

 16日発表の4─6月期中国GDPに注目が移っており全般的には手控えムードが強い。一部の銀行株や証券株にはファイナンスにともなう思惑的な売買が目立ったとの指摘もあった。

 韓国市場はインテル決算を好感しサムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)やハイニックス半導体(000660.KS: 株価, 企業情報, レポート)など半導体銘柄が買われ、15日の総合株価指数(KOSPI)終値は2.55%と大幅高となった。香港や台湾など他のアジア株も堅調だったほか、グローベックス(シカゴの24時間金融先物取引システム)で米株先物もプラスとなっており、引け後の発表だったインテル決算を織り込む動きになっている。 

 一方、日本市場では日経平均こそプラスだったが、TOPIXは小幅安。東証1部騰落数は値上がり712銘柄に対して値下がり855銘柄、変わらずが133銘柄と値下がり銘柄が多かった。

 日本株が出遅れているのは、政治や需給など国内の不安要因が重しとしてのしかかっているからだ。 21日に解散があった場合、8月30日の総選挙までは1カ月半近くあるため政治上の空白期間がこれまでになく長い。「政治の不安定性を海外勢は嫌う」(大手証券トレーダー)ため日本株は好環境の中でも見送られている格好だ。市場では「海外勢は日本の大型株に興味を示していない。強いて言えば中小型株だが、それよりも他のアジア市場に目が向いている。日本の政治面の不安や成長力の違いを感じているようだ」(準大手証券トレーダー)との指摘が出ていた。

 東証1部売買代金は1兆3287億円と全体的なボリュームは低調。銀行株や証券株の一部に思惑的な売買や需給要因に基づく買いが観測されたのが目立った程度だった。

 みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)の公募増資の発行価格がきょう決定されるとの見方が強まるなか、前場ではヘッジファンドによる大きな売りが出たとの指摘があった。「公募価格を下げ、安く買うための売りではないか。一部の海外勢が銀行株売り、海運株買いのオペレーションを行っているようだ」(準大手証券エクイティ部)という。

 一方、きょうが公募増資の払い込み日であった大和証券グループ本社(8601.T: 株価, ニュース, レポート)はきょうの大引け基準でTOPIXパッシブファンドのリバランス需要が発生する。市場筋によると約1600万株強の買いニーズが発生するとみられている。ただ先回り的な買いが前日以前からみられており、きょうの引けにかけては売りに押されマイナスに沈んだ。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

 
 
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