中国の外貨準備、十分多様化されている=周・人民銀行総裁

2009年 07月 18日 08:26 JST
 

 [北京 17日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は17日、米国債が大部分を占めるとみられる同国の外貨準備について、十分に多様化されているとの認識を明らかにした。

 同総裁は会合で、外貨準備について「全体としては多様化されたポートフォリオだ。部分的に増えたり減ったりすることはあっても、ポートフォリオ運用としては大きな損失は出ない」と語った。

 2兆1300億ドルに上る中国の外貨準備の内訳は明らかにされていないが、アナリストは最大で70%が米国債を中心とするドル建て資産と推測している。

 周総裁は中国の高水準の外貨準備について、輸出主導による成長を目指す政府の慎重な方針決定の結果であり、増大することは想定していたと述べた。その上で「一般的に言えば、妥当なリターンを得られるなら(外貨準備の)保有は悪いことではない」と語った。

 輸出に焦点を当てることにより中国は開発を加速し、雇用を創出してきたとする一方で、現在は内需の刺激に一段と力を入れようとしていると説明した。

 文化的な貯蓄志向や海外市場のための生産拠点に関する問題は根が深く、人民元の上昇だけでは何も解決できないと指摘。「米国は中国が国内消費を拡大し、人民元の上昇を容認すべきであり、この2つが十分な措置だと主張するが、わたしの考えではもっと複雑(な問題)だ」と述べた。

 また「世界的な不均衡については、為替レート以外の要因が存在する」と語った。

 27─29日にワシントンで開催される米中戦略経済対話で、世界的不均衡の縮小に向けた方策について協議し合意を模索すると述べた。

 周総裁は3月、国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)を強化し国際準備通貨とするスーパーソブリン(超国家)準備通貨創設構想を明らかにしていた。この構想に関する質問に対しては、何か新しいものが直ちに大きな役割を担うとは予想していないと答えた。

 
 
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