米失業のピーク、2011年初めになる可能性=クルーグマン氏
[リュブリャナ 16日 ロイター] ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏は16日、世界的経済危機からの回復が緩やかで痛みを伴うものになることから、米失業率がピークに達するのは2011年初めになるとの見方を示した。
同氏はスロベニアで行われた会合で、世界経済は「受け入れ難いほど低迷した」水準で安定化しているもようで、二番底に陥る可能性もあると指摘した。
過去の米経済危機のデータを基にした見通しとして、「(米国の)失業は2011年初めにピークに達するだろう。来年を通じて、(失業率は)明らかに非常に高い水準にとどまり、さらに上昇する可能性もある」と述べた。
また、世界的危機の最悪期は過ぎ去ったようだが、回復は「景気後退の継続」のように感じられる公算が大きいとの認識を示した。
過去の経済危機では、景気が底を打った後も雇用部門がしばらく悪化を続け、米国や他の地域・国での回復は足取りの鈍いものだったと指摘、世界の雇用市場は「2011年に入っても」引き続き悪化するとの見通しを示した。
さらに「二番底に陥る可能性があり、これは世界全体で現実に起こり得る」とし、景気刺激策の効果は来年初めに薄れ始め、回復のペースは緩やかなものになる、と述べた。
大半の国がより積極的な景気刺激措置を実施すべきとし、「一段の景気支援を行うことが必要だ。財政赤字は懸念要因だが、世界経済の生産活動が潜在的な水準を7─8%下回って推移していることも懸念要因だ」と述べた。
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