任天堂がWii低迷で通期予想を下方修正、値下げも響く

2009年 10月 29日 19:30 JST
 

 [大阪/東京 29日 ロイター] 任天堂(7974.OS: 株価, ニュース, レポート)は29日、2010年3月期の連結業績予想について、営業利益を前年比33.4%減の3700億円に下方修正すると発表した。従来予想は4900億円だった。据置型ゲーム機「Wii」の販売が苦戦しており10月からの値下げも響く。

 トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト19人の予測平均値4291億円を13.7%下回っている。通期予想は、売上高を1兆5000億円(従来予想1兆8000億円)、当期利益を2300億円(同3000億円)に、それぞれ引き下げた。

 Wiiについては上期の販売低迷を受けて、通期の販売台数計画を当初の2600万台から2000万台に下方修正した。Wii向けソフトの販売計画も1億8000万本(従来計画2億2000万本)に修正。携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」は3000万台の当初計画を据え置いたが、DS向けソフトは1億5000万本(同1億8000万本)に見直した。任天堂は11月21日から「DSiLL」を希望小売価格2万円で発売し、DSの販売台数計画の達成を目指す。

 任天堂は10月1日から、Wiiの価格を2万円とし、従来の2万5000円から値下げした。今期の為替の前提を1ドル=100円から90円に変更し、円高に振れたことも業績の下ぶれ要因となった。

 大阪市内で会見した岩田聡社長は上期のWiiの数字が悪い」と指摘した上で、今期はハードをけん引するソフトが不足していたことを要因にあげた。通期予想の下方修正については「(値下げによって)販売もある程度は戻ってきたが、昨年の同時期には若干とどいていない。上期の不振を取り戻すほどに売るのは難しいという判断をした」と述べた。ただ、2000万台の新しい計画は「かなりまとまった量が動かないと達成できないが、(値下げによって)勢いが戻るという手ごたえは感じた上で出した数字だ」と強調した。

 <4―9月期は円高も響く>

 09年4―9月の連結業績は、営業利益が前年比58.6%減の1043億円になった。通期予想に対する進ちょく率は28.2%。前年同期の通期実績に対する割合は45.4%だった。売上高は、同34.5%減の5480億円、当期利益は同52%減の694億円だった。Wiiの販売低迷のほか、為替の円高も響いた。想定よりもドルで10円、ユーロで30円の円高になり、4―9月の売上高には約860億円の影響があったという。

 4―9月期の販売実績では、Wiiの台数が前年同期比43%減の575万台にとどまった。Wii向けソフトの販売も6%減の7621万本だった。4月から新型機を海外投入したニンテンドーDSの台数は同14%減の1170万台、ソフトは同16%減の7115万本だった。  続く...

 
 
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