インタビュー:鳩山政権の財政規律欠如を警戒=与謝野前財務相
[東京 30日 ロイター] 与謝野馨前財務相は30日、ロイターのインタビューに応じ、民主党政権では高福祉を支える負担の議論が欠如しているとし、財政規律の欠如を警戒した。
政治主導を掲げる政権運営に対しても「三権分立という近代民主主義の根幹を揺るがすような政権運営はおかしい」と語り、政策決定過程の不透明さを「秘密主義、権威主義に陥っている」と手厳しく批判した。
自民党としてこうした問題点追及の照準は「来年の通常国会」に当てており、民主党が初めて手掛ける2010年度予算案と従来の主張との矛盾を「徹底的に追及する」と語った。
2010年度予算は概算要求段階で95兆円を超える過去最大規模に膨らみ、国債発行額は44兆円以下に抑制することを「予算関連閣僚の共通認識」(野田佳彦財務副大臣)に編成作業が進んでいる。
この44兆円は、麻生太郎内閣が世界的な経済危機に対応して編成した2009年度第1次補正予算後の国債発行額44.1兆円を目安に検討されており、そのことの是非など鳩山由紀夫政権の評価について前財務相に聞いた。
<国の姿を論じない鳩山首相、対外関係にも危うさ>
鳩山由紀夫首相は所信表明演説で「大きな政府・小さな政府と言う前に、政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点が尊重されなければならない。そのことだけは私の友愛政治の原点として宣言する」との政治理念を強調。経済運営では「『人間のための経済』への転換」を提唱し「経済合理性や経済成長率に偏った評価軸で経済をとらえるのはやめよう」と訴えた。
鳩山首相は政策論の前に政治信条を自らの原体験を示す中で国民に共有してもらいたかったと述べているが、与謝野氏は「鳩山内閣は日本の国の形をどうするか一度も論じていない。論じているとすると、弱い立場の人に優しいあたたかい気持ちで接するとか『コンクリートから人へ』など非常に抽象的でわかりづらい」と指摘。 続く...












