焦点:米FRBの政府機関債買い入れ縮小は「周到に計画された」措置

2009年 11月 5日 14:38 JST
 

 [ニューヨーク 4日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が4日、政府機関債(エージェンシー債)の買い入れ規模縮小を決めたことは、大規模な支援策を解除していくに当たり、政策の急転換は行わないことを金融市場に保証する意味合いがあるかもしれない。

 FRBは3─4日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)でエージェンシー債の買い入れ額をこれまで予定していた最大2000億ドルから約1750億ドルに縮小することを決定した。その理由としてFRBは、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)、連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)、連邦住宅貸付銀行(FHLB)の債券の入手可能性が限られていることを挙げた。

 FRBは今年、買い入れプログラムを利用して住宅ローン関連債券を大量に吸収し、住宅市場の回復を支援した。投資家は、FRBによる買い入れがなくなれば、保有債券の価格が下落するのではないかと懸念している。

 FRB自身は今回の決定を技術的な動きと説明しているが、一部のエコノミストは、段階的な支援策の解除に市場を慣れさせていくことを印象付ける措置だとみている。

 RBCキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)のアナリストは顧客向けの調査メモで、「すべては緩和政策の終了に近づいていく中での微調整の一環だ」とし、「今回のFRBの決定は『市場を混乱させる』リスクが最も低い」と指摘した。

 <緩やかな巻き戻し>

 エージェンシー債、米国債、モーゲージ債(MBS)市場の価格動向はひとえにFRBの買い入れにかかっているため、FRBがいかに「量的緩和」の出口戦略を進めていくかは投資家の間でホットな話題だった。

 FRBのバランスシートを2兆ドル超の水準に倍増させた大規模な緊急対策と比べれば、今回の250億ドルの買い入れ規模縮小は、はした金のように見えるかもしれない。  続く...

 
 

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