G20で英首相が銀行への課税を提案、米国は反対の姿勢

2009年 11月 8日 10:02 JST
 

 [セントアンドルーズ(英国) 7日 ロイター] ブラウン英首相は7日、20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)で、銀行に将来救済する必要が生じた場合のための資金を負担させることをにらんだ税金を課す構想を打ち出した。米国は、これに直ちに反対を表明した。

 G20の開催は、3月、9月に続き3回目。国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を12月に控えて、温暖化対策費用の分担について白熱した議論が繰り広げられたものの、合意に向けた進展はほとんどなく終わった。とはいえ、今回は世界経済のリバランスを狙ったあらたな枠組み着手に踏み込み、2010年1月末までに相互監視のための具体的な経済計画提示にコミットした。

 世界経済の回復は一様でなく、超低金利政策や巨額の財政出動という政策支援に依存しているとして、尚早な出口戦略をとらないことでも合意した。

 議長国のダーリング英財務相は、G20閉幕の会見で「われわれはまだ危機を脱していない」と述べた。

 ほぼ事前予想通りの結果となるなかで、最大のサプライズはブラウン英首相が銀行への課税検討を提案したことだった。

 欧州では、フランスとドイツが先導する形で金融危機下で注入した公的資金を銀行に一部返還させようとする動きがでているが、英国はこれまで、重要な税収源であり経済・雇用面でも重要な位置付けとなっている金融サービス業の利益に配慮し、世界的な課税論に反対してきた。

 しかしブラウン首相は7日のG20会合で、「われわれは、金融機関の社会に対する世界的な責任を反映させるために、経済的、社会的により良い契約が必要かどうか討議すべきだ」と発言。

 「すでにシステミックリスク、破たん処理のための基金、一定条件下で株式などに転換される偶発的資本(contingent capital)アレンジメント、国際金融取引税などの提案がなされている」と述べ、それらはグローバルに実施されてこそ有効と述べた。  続く...

 
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