各国中銀、段階的・適時に異例の措置を解除する=ECB総裁
[バーゼル 9日 ロイター] トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は9日、物価安定確保に向け各国中銀は段階的かつ適切なタイミングで異例の措置を解除していく、との見解を示した。
国際決済銀行(BIS)の中銀総裁会議で議長を務めたトリシェ総裁は、世界経済の成長とインフレリスクは現時点で均衡が取れていると指摘。「深刻な不況を回避したことを示す心強い兆候を確認している。しかし、通常の警戒を必要とする要素は存在する」と述べた。
「非伝統的措置を実施した中銀は一部を段階的かつ適切なタイミングで解除している。多くのリスクが残されていることを確信している」と語った。
総裁は世界の経済成長について、新興市場国が主導し従来予想よりも若干上向いていると述べた。
BIS会合では利上げに関する協議は行なわれなかった、とした。
同会合には米連邦準備理事会(FRB)、日銀、イングランド銀行(英中銀)、新興市場国の各代表が出席。総裁は、各中銀が物価安定を念頭に、状況に応じて適切な措置を講じていく、との見方を示した。
また「銀行セクターへのわれわれのメッセージは明らかに、引き続き世界レベルでバランスシートの健全化に焦点を当て、資本基盤や株式発行など存在するすべての適切な手段を利用していくことだ」と述べた。
9日の会合では為替に関する討議は行われず、総裁はこれまでの見解を維持した。7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は為替の過度の動きは悪影響で、中国や他のアジア新興市場国に対し自国通貨を上昇させるよう促している。
総裁は、現在の回復に欠如している信頼の回復を支援するとの見方から、持続的な財政軌道に戻るよう各国中銀が求めたことも明らかにした。
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