日経平均続伸、金融法人の売りが上値抑える

2009年 11月 10日 11:55 JST
 

 [東京 10日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸した。前日米株式市場で2%程度上昇したことを受け、幅広い買いがみられ、日本株も堅調な値動きとなった。

 13日のオプションSQ(特別清算指数)算出を前に大台の1万円を意識した売買が続いている。増資による希薄化懸念が広がる銀行株も買い戻された。ただ、金融法人による大きな売りも観測され、上値の重さが指摘されている。

 前場の東証1部騰落数は値上がり1177銘柄に対して値下がり359銘柄、変わらずが139銘柄だった。東証1部の売買代金は前日5177億円から拡大、5705億円だった。

 前日米株式市場は、ダウ工業株30種が2.03%高、ナスダック総合指数は1.97%高、S&P総合500種は2.22%高といずれも大きく買われた。幅広い銘柄で買い優勢になり、ダウは1年1カ月ぶりの高値を付けた。週末に開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で景気刺激策を継続する方針が示されたことを受け、投資家のリスク選好が高まった。

 こうした米株高が日本株も押し上げた。前場の取引で日経平均は堅調な値動き。高寄りした後もじり高となり、1万円をうかがう展開だった。市場関係者によると「週末にオプションSQ(特別清算指数)算出を控え、アットザマネーの権利行使価格である1万円が意識されている。この思惑に絡んだ注文も出ているようだ」(準大手証券トレーダー)という。現物市場では、好決算銘柄を中心に幅広く物色されている。

 ただ、市場では「SQ前の思惑的な売買を除けば、フローは細い。海外株高を好感しているが、海外勢の動きが鈍くなっているため上値は重い」(大手証券トレーダー)との声が出ていた。米国株が2%程度上昇したのに対し、午前の日経平均上昇率は1.64%にとどまった。別の株式トレーダーによると、前場は幅広い買い注文が優勢だったが、金融法人の大きな売りで上値が抑えられたという。

 個別銘柄では、東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)が買われた。同社はフランスの原子力発電複合企業アレバGEPFi.PAの送配電機器部門「アレバT&D」の買収を検討してきたが、同部門売却の国際入札で、アラブ首長国連邦のアブダビ国営エネルギー会社(TAQA)TAQA.ADとの共同入札を断念。日本の官民出資のファンド「産業革新機構」と連携して応札した。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威)  続く...

 
 
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