来年度国債発行44兆円以下、内閣の方針と認識=菅国家戦略相

2009年 11月 10日 13:29 JST
 

 [東京 10日 ロイター] 菅直人・副総理兼国家戦略担当相は10日、閣議後の会見で、2010年度国債発行について、44兆円以下への抑制を表明している鳩山由紀夫首相発言は「内閣の来年度予算に向けた方針と受け止めている」と述べ、予算編成にあたっては国債発行44兆円を上限に取り組む考えを示唆した。

 一方、2009年度補正予算執行停止と同程度の2次補正予算は十分理解されると述べ、3兆円程度の補正予算編成に含みを残した。2次補正と来年度予算編成の重点策に雇用・環境・景気を挙げ、年内に成長戦略の方向性を打ち出す方針も明らかにした。

 <国債発行44兆円以下、可能>

 菅担当相は、足下長期金利上昇の背景に来年度国債発行増への警戒感があることを認めたうえで、来年度国債発行について、「総理が44兆円と、ひとつの上限の考え方を出されている。総理が財政規律をギリギリ考えたなかで、そうした数字を挙げられたのは、ひとつの内閣の来年度の予算に向けての方針と受けとめている」と述べ、「相当の努力は必要だが、全ての省庁の努力で可能になるとみる」とも語り、44兆円を上限に予算編成を行う考えを示した。

 そのうえで来年度予算編成では、「大きな財政出動でなくても取り組める課題がかなりある。知恵を出していく」と強調。政府の姿勢が伝わることによって、「少なくとも過大な国債発行を心配しての金利の上昇については、そうではないことが理解されてくる」と期待した。

 <2次補正で、景気への懸念払しょくへ>

 一方、足下の経済情勢に配慮して、改めて2次補正に言及。「(補正予算の執行停止と)同程度の規模の中での2次補正は国民にも十分理解してもらえる」と述べ、1次補正予算の執行停止で捻出された3兆円程度の財源を活用して2次補正を編成する考えを示唆した。

 補正見直しで浮いた財源は当初、来年度予算の新規政策に充当することが見込まれていた。これを2次補正予算の財源に充てることで来年度予算編成をさらに難しくしかねないが、菅担当相は、「景気の状況がまだ自律的回復までいっていない状況では、執行停止を同じ今年度内の補正という形で振り替えていくことが、景気に対する懸念払しょくにつながる」と説明。「今年度の補正の形で来年度につなげることが積極的意味をもつ。年度内での、1次補正見直しと2次補正という形で、スピード感をもって状況に対応していく」と語った。  続く...

 
 
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