現状判断DIが低下、基調判断は下方修正=景気ウォッチャー調査
[東京 10日 ロイター] 内閣府が10日に発表した10月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが40.9となり、前月比2.2ポイント低下した。低下は2カ月ぶり。景気ウォッチャー調査の判断は「景気は、下げ止まってきたものの、このところ弱い動きもみられる」に下方修正した。判断の下方修正は2008年12月以来。9月までの4カ月間は「景気の現状は、厳しいながらも、下げ止まっている」としていた。
津村啓介・内閣府大臣政務官は「現状判断DIが2カ月ぶりの低下だが、低下幅が2.2ポイントとそれなりに大きな低下となっている」と指摘。DIが現状、先行きともに全地域で低下したことも踏まえ、判断を下方に修正したと説明した。判断については「このところ弱い動きもみられると、景気の下振れリスクにあえて言及した」と述べた。同時にこの調査の特徴として、家計にウエートを置いている点、人間の評価を集め、心理的な要素が強い点を指摘した。
現状判断DIをみると、家計動向、企業動向が低下する一方、雇用関連は上昇した。横ばいを示す50の水準は31カ月連続で下回った。
家計動向関連DIは、エコ家電、エコカーなど政策効果による販売増が続いているものの、消費者の節約志向の高まりに加え、9月の大型連休での需要増の反動が旅行関連を中心にみられ、低下した。企業関連は、受注や出荷が持ち直しつつあるものの、受注量が少ない中、価格競争が厳しいことなどから低下。雇用関連は、一部での求人の動きがみられることなどから上昇した。
2―3カ月先を見る先行き判断DIは42.8で、前月比1.7ポイント低下。50の水準を29カ月連続で下回った。
調査からは家計関連のコメントとして「9月の大型連休ごろはある程度持ち直した感じがあったが、それ以降の売上は悪くなっている」(東海、旅行代理店)などの指摘があった。企業関連では「公共工事の大幅な見直しにより、業界全体の受注量の減少が原因で、価格面においても競争が激化しており、今後の見通しは非常に厳しい」(中国、建設業)など、補正予算の執行見直しの悪影響を示唆するコメントが出ていた。
地域別にみると、現状判断、先行き判断ともに全国11地域全てで低下した、最も低下幅が大きかったのは現状判断で中国、先行き判断では沖縄だった。
調査期間は毎月25日から月末まで。
(ロイター日本語ニュース 武田晃子記者)
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