日経平均が続伸、国内勢の買いが海外勢の売りを抑える

2009年 11月 11日 11:57 JST
 

 [東京 11日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小幅続伸した。前日の米株価が横ばいだったほか東京市場で手掛かりが乏しく、指数の上昇は限定的。9月機械受注が予想を上回ったものの、買いを誘発するほどではないとの見方が多かった。

 序盤から海外勢が小口の売りを出す一方、国内勢から自動車関連を買う動きがみられたが、全般に動意の薄さが目立つ展開だった。経営再建策を発表し当面の資金繰りにめどがついた日本航空(JAL)(9205.T: 株価, ニュース, レポート)に買われたほか、大手銀行株には個人投資家の買いが観測されている。

 前場の東証1部騰落数は値上がり771銘柄に対して値下がり724銘柄、変わらずが158銘柄だった。東証1部の売買代金は前日5705億円から縮小し、5530億円にとどまった。

 前日米株式市場は、最近の上昇を維持できるかをめぐり異なる見方が交錯。複数の米連邦準備理事会(FRB)当局者からの慎重な経済見通しを受け、緩和的金融政策が来年まで維持されるとの見方が強まった。ダウ工業株30種は0.20%高、ナスダック総合指数は0.14%安、S&P総合500種は0.01%安。ダウは13カ月ぶり高値を付けた。

 東京市場は米株価が横ばいだったことや手掛かり不足から小動きが続いた。外為市場でドル/円が89円半ばへと円高方向に動き、輸出やハイテク関連は買いにくい地合いになった。JALが政府の支援策発表を背景に序盤から買われた。三井住友フィナンシャルグループなど大手銀行株の上昇については「下値で個人投資家による買いが入っている」(国内証券の株式トレーダー)と観測されていた。

 大手証券の株式トレーダーによると、序盤から海外勢が小幅な売りを出す一方で、国内勢が自動車関連を買う動きがみられるとしている。ただ「足元は売りなのか買いなのか読みにくい」と同トレーダーは述べている。日経平均の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)は横ばい。日経225オプション11月物のストライク価格1万円のプット、コールともに26―27%付近と上昇しておらず、動意の薄さが指摘される。

 内閣府が11日に発表した9月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、予想を上回り前月比10.5%増の7380億円となった。 内閣府は、9月機械受注の判断を前月までの「減少テンポが緩やかになってきている」から「下げ止まりに向けた動きがみられる」に変更。株式市場にとっては支援材料だが、影響は限定的だった。

 日興コーディアル証券・シニアストラテジストの河田剛氏は「民主党の政策に不透明感が出ているほか、外為市場で円高が進んでいることもあり、腰を据えた買いは入りにくい」とみている。その上で「今週末に大手銀行の決算発表が予定されているが、決算をクリアしないと増資による希薄化を織り込めず、なかなか買い進んでいけない」と指摘している。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

 
 
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