大手建設会社が業績下振れ、公共工事削減と民間工事不振で

2009年 11月 12日 16:43 JST
 

 [東京 12日 ロイター] 12日に発表した大手建設4社(大成建設(1801.T: 株価, ニュース, レポート)、大林組(1802.T: 株価, ニュース, レポート)、清水建設(1803.T: 株価, ニュース, レポート)、鹿島(1812.T: 株価, ニュース, レポート))の業績が下振れしている。

 2010年3月期の連結営業利益見通しについて、大成建設を除く3社が下方修正すると発表。また、受注高についても、鹿島を除く3社が当初の計画を引き下げた。公共事業費の削減や景気悪化に伴う民間工事の不振の影響が顕著となっている。

 昨年まで高騰していた資材価格の落ち着きや、不採算工事の一巡などによって、各社とも国内建築工事を中心に利益率が改善。各社の完成工事利益率は上昇している。だが、工事量の落ち込みをカバーできず、各社とも利益水準は低迷している状況だ。

 とりわけ大きいのは民間の設備投資に関連する工事で「電機業界を中心に民間工場の建設工事が大幅に落ち込んだ」(清水建設の黒澤成吉専務)との声が出ている。

 これまでなら景気が落ち込んだ際には公共工事が活発化。実際に、期初の段階では補正予算の執行によって、官公庁向け工事が収益を下支え役として期待できる状況にあったものの「政権交代によって構造が変化した」(大成建設の阿久根操専務)という。既に、上半期までの受注高で官公庁土木の減少が目立っており、これが民間工事の冷え込みとともに受注見通しを下押しする要因となった。

 各社の10年3月期連結営業利益見通しは、大成建設が340億円(前年同期は259億円の赤字)とトムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト5人の予測平均値316億円を7.3%上回り、大林組が前年比25%減の205億円で、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト2人の予測平均値257億円を20.3%下回っている。

 清水建設は前年比10.4%減の200億円で、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト4人の予測平均値264億円を24.3%、鹿島は同6.6%増の210億円で、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト2人の予測平均値280億円を25%、それぞれ下回った。

(ロイター日本語ニュース 水野文也記者)

 
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