長期金利上昇の転換には財政ビジョン必要=三菱東京UFJ銀

2009年 11月 13日 15:37 JST
 

 [東京 13日 ロイター] 三菱東京UFJ銀行・円貨資金証券部の中山憲一副部長は13日、ロイターの取材に応じ、長期金利の上昇基調が転換するには、鳩山政権が中長期的な「財政ビジョン」を示すことが不可欠と指摘した。

 中山氏は「2009年度の新規国債発行額が50兆円台に達する可能性があることは、国債市場で織り込まれつつあるが、10年度も高水準のライン(44兆円)が設定されている」と言及。「発行規模が複数年にまたがり高水準になれば、以前とは異なる国債投資スタンスをとる投資家もいるのではないか」と話した。

 2009年度2次補正や10年度予算編成をめぐる不透明感が強まり、長期金利の指標銘柄である10年最長期国債利回りは10日、6月16日以来約5カ月ぶりに1.485%に上昇。国債供給を迎えるたびに市場心理が悪化する状況が続いていた。

 財務省が12日実施した5年物の利付国債入札(表面利率0.7%、85回債と銘柄統合)では、一部大口投資家が積極的な応札に踏み切ったため、予想以上に好調な結果となったが、都市銀行の投資姿勢には温度差もある。

 中山氏は「政府が中長期的な財政ビジョンを示さない限り、利付国債の入札のたびに供給リスクを感じざるを得ない状況が続くのではないか」と強調。長期金利は、年末にかけては1.30―1.60%での推移にとどまる一方、10年1―3月は1.30―1.80%、2010年末までは1.20―2.00%で推移する可能性があると予想した。

 10年度予算の概算要求のムダを洗い出す事業仕分けに関しては「方向性としては望ましいが、イベント的で足りない」と述べた。

 <日本国債の曲率傾斜化か>

 日銀公表の「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)では、政策委員8人(1人欠員)が予測する消費者物価指数(除く生鮮食品)中央値は、2011年度が前年比マイナス0.4%となり、2009年度の同マイナス1.5%(7月時点は同マイナス1.3%)、2010年度の同マイナス0.8%(7月時点は同マイナス1.0%)に続いて3年連続のマイナスとなる見通し。  続く...

 
 
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