日経平均続落、きょうの安値で欧州勢が銀行株買い
[東京 13日 ロイター] 東京株式市場では日経平均が続落した。前日米株安を受け、売りが先行したものの、オプションSQ(特別清算指数)の市場推定値9746円49銭を上回った。算出後は再び売り優勢となったが、きょうの安値付近で欧州年金筋による大規模な銀行株買いにより指数を押し上げたと観測される。
その後は国内企業年金の買いがみられたが、短期筋の売りに押され、日経平均は9800円付近でもみあいが続いた。銀行決算を控え動きにくい展開だった。日経平均の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)も小幅に低下しており、動意は薄い。
東証1部騰落数は値上がり660銘柄に対して値下がり896銘柄、変わらずが131銘柄だった。東証1部の売買代金は1兆2065億円となった。
前日米株式相場は、幅広い銘柄に売りが出て3市場が反落した。ドル高を背景に商品関連株が値を下げたほか、ウォルマート・ストアーズ(WMT.N: 株価, 企業情報, レポート)の慎重な見通しを受けて消費をめぐる懸念が高まった。東京市場も売り先行の相場展開。引き続き手掛かりが薄いことや銀行決算の発表を控えて積極的な買いが入りにくい状況が続いた。
序盤の取引でオプションSQは市場推定値9746円49銭が意識された。準大手証券トレーダー「最近はSQ算出をきっかけに相場の流れが変化したり、方向性が決まるケースが多かったため、SQ値が幻の高値にならなかったことで、テクニカル的にはひと安心といった状況」としながらも「算出後は売り優勢となり、警戒感が強くなっている」と指摘。下値メドとして日経平均は5日のザラ場安値9691円69銭が意識された。
その後、きょうの下値9720円付近で欧州年金筋による大規模な銀行株買いが観測された。邦銀系の株式トレーダーは「相場が崩れるかと思ったが、よく持ち直した」と話している。これにより三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)とみずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)がプラス圏に浮上。後場に入っても堅調を維持した。両社はきょう夕方、今上期決算を発表する予定。
後場に入っても9700円後半でもみあいが続いた。国内の企業年金による買いが見られたものの、短期筋の売りに押された。市場では「週末でポジション調整の買い戻しなども入り下げ渋っている。先物の下値に大口の買い注文が入っているとの観測もある。需給悪化が懸念されているが、企業業績が回復傾向を持続している間は大きく崩れにくい」(準大手証券情報担当者)という。
日経225オプション12月物のストライク価格9750円のプット、コールともに22―23%付近と低水準で推移し、動意の薄さを示す。みずほ総研シニアエコノミストの武内浩二氏は、「連立与党の政策で財政健全化が維持されるかどうか不透明であるほか、ドル安基調が続くとの見方から円高の出口が見えてこない」などとし、日本株の上昇要因は海外、特に米株の一段高とみている。 続く...
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