米大統領、アジア太平洋地域への関与強める方針を表明

2009年 11月 14日 13:37 JST
 

 [東京 14日 ロイター]  来日中のオバマ米大統領は14日、都内でアジア政策に関する演説を行い、アジア太平洋地域への関与を一段と強め、中国と現実的な協力関係を構築し、アジアとの貿易拡大を目指す方針を表明した。

 大統領就任後初のアジア訪問でオバマ大統領は、日米同盟関係の重要性を強調するとともに、アジア地域への関与を強める意向を示した。「米国のアジア太平洋地域へのコミットメントは日本で始まったが、ここで終わるわけではない。米国民すべてに、この地域での出来事は直接米国民の生活に影響を及ぼすものであり、この地域の未来を共有していることを理解して欲しい。米国の製品を買ってくれる地域であり、この地域への輸出を増やすことが米国の雇用を増やすことにつながる」と述べた。

 台頭する中国との関係については、中国の国際的な役割拡大を歓迎した上で、現実的な協力関係を築くことが重要との考えを表明。「21世紀の課題に1国だけで立ち向かうことはできず、両国がともに協力することは米中両国により良い結果をもたらす」とした。また、「米国は中国を封じ込めようとはしないし、米中の関係強化が他の2国間関係を弱めることを意味するものではない。それどころか、力強く繁栄した中国は、アジア地域における力強さの源となり得る」と述べた。

 北朝鮮に対しては「脅威におびえることなく、引き続き言葉だけでなく行動によって明確なメッセージを送り続ける。国際的な約束を果たすことを拒否し続ければ、安全保障面での状況悪化につながるだけだ」と述べ、6カ国協議への復帰を促した。

 また、持続可能でバランスのとれた経済の重要性を指摘し、「まず、経済の回復を力強いものにする必要がある。そしてバランスのとれた持続可能な成長を目指すべき」と強調した。同大統領は「われわれは回復の初期段階にある。これを持続可能なものにしなければならない。世界的な景気後退にわれわれを陥れた景気の好不況のサイクルに戻ってはならない。こうした不均衡な成長につながる政策を繰り返してはならない」と語った。

 
写真
株式市場、短期リバウンドも

米国株や為替などの外部要因が落ち着けば、売られ過ぎの反動でいったん自律反発に転じる可能性も。  記事の全文 

 
Photo

ロイターオンライン調査

写真

貸し渋り問題に注目が集まって見逃されがちなだが、現在の日本には中小企業へのリスクマネー供給の課題がある。
  ブログ