今日の株式見通し=小じっかり、GDP改善はある程度織り込み済みか

2009年 11月 16日 08:30 JST
 

 [東京 16日 ロイター] きょうの東京株式市場で日経平均は小じっかりの展開となる見通し。前週末の米株が消費回復への期待から上昇しているほか、日経平均が11月SQ(特別清算指数)値を上回っていることで堅調な地合いのなか買いが優勢になるとみられている。

 ただ為替は1ドル90円を割り込んむ円高水準にあるほか、寄り前に発表される7─9月期の実質国内総生産(GDP)も改善するとの見込みがある程度織り込まれていることから上値を追うような買い材料にはなりにくいとみられている。

 日経平均の予想レンジは9700円─9900円。

 企業決算発表も一巡し、市場の関心は10─12月、1─3月に移っている。米株が前週末上昇したのは、娯楽大手ウォルト・ディズニー(DIS.N: 株価, 企業情報, レポート)や衣料大手アバクロンビー・アンド・フィッチ(ANF.N: 株価, 企業情報, レポート)の好決算のほか、百貨店大手JCペニー(JCP.N: 株価, 企業情報, レポート)の明るい業績見通しが好感され、ホリデー・シーズンの売り上げ増加期待が高まったためだ。

 このため、市場の関心度が高いのは国内7─9月期GDPよりも、今晩発表予定の10月米小売売上高。「GDPはよほどサプライズがなければ織り込み済みとの市場反応になりそうだ。それよりも8月は政策効果で上昇し、9月はその反動でマイナスとなった米小売売上高が10月にどうなるかが注目ポイントだ」(明和証券シニアマーケットアナリストの矢野正義氏)という。

 前週の米株上昇と、日経平均が11月限SQ(特別清算指数)の9746円49銭を上回っていることで買いが先行しやすいとみられているが、「円高や大手企業のファイナンス懸念もあり、上値は限定的」(準大手証券情報担当者)との見方が多い。

 公募増資の方針が明らかになった三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)や日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)に関しては「希薄化懸念でいったん売りが先行しそうだが、両銘柄ともある程度予想されていたため、全体への影響は限定的だろう」(明和証券の矢野氏)という。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

 
 

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