日経平均が小反発、ファイナンス懸念で上値重い
[東京 16日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小反発。前週末の米株上昇や7─9月期実質国内総生産(GDP)が市場予想を大きく上回ったことを好感し買いが先行したが、ファイナンス懸念が強い銀行株を中心に上値の重い展開になった。
1ドル90円を割り込んでいる円高への警戒感も強い。薄商いが続いているが欧州勢から金融や内需セクターに売りが出ているとの指摘もあった。
前場の東証1部騰落数は値上がり425銘柄に対して値下がり1097銘柄、変わらずが141銘柄だった。ファーストリテイリング(9983.T: 株価, ニュース, レポート)など一部の値がさ株が日経平均を支えた格好だ。東証1部の売買代金は5230億円と薄商い。
7―9月期実質GDPは年率プラス4.8%と市場予想のプラス2.9%を大きく上回った。ポジティブ・サプライズとなり序盤は買いが先行したが徐々に息切れ。前引けにかけて米株先物(S&Pは)や中国の上海総合株価指数が堅調であることを好感し先物に買い戻しが入ったが、前場中盤はマイナス圏での推移となった。
ファイナンス懸念が引き続き上値を押さえている構図となっている。前週末に三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)と日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)の公募増資方針が明らかになり、ともに大きく株価を下げた。市場では、両株について増資はある程度予想されていたことから織り込み済みとの声もあったが、希薄化懸念が先行した。
みずほ証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏は「7月も企業の大型ファイナンスが相次いだが、公募株への資金の集まりが早いことが明らかになると、国内に待機資金は多いとして市場に安心感が広がり相場は急速に切り返した。今回は今年2度目の増資ラッシュであり、予想されていなかったような企業もファイナンスを発表しているため、希薄化懸念は前回より重くなりそうだが、資金調達が順調に進めば、年末にかけて切り返す可能性も大きい」と指摘している。
個別銘柄では、13日に公募増資で最大642億9200万円を調達すると発表した三井化学(4183.T: 株価, ニュース, レポート)も大幅続落となった。一方、業績見通しが堅調なサイバーエージェント(4751.T: 株価, ニュース, レポート)やエディオン(2730.T: 株価, ニュース, レポート)が買われた。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)
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米国株や為替などの外部要因が落ち着けば、売られ過ぎの反動でいったん自律反発に転じる可能性も。 記事の全文













