GDP上振れでも株価伸びず、ファイナンス懸念が顕在化

2009年 11月 16日 12:13 JST
 

 [東京 16日 ロイター] 週明け16日午前の東京市場は、日経平均株価が小幅高にとどまる一方、債券市場で国債先物が底堅く推移した。

 内閣府が朝方発表した2009年7―9月期実質国内総生産(GDP)は前期比プラス1.2%と予想対比で上振れしたが、都市銀行など金融セクターの大型増資に対する警戒感が強まっていることを浮き彫りにした。市場では、企業向け貸し出しが低迷するなかで調達資金は国債に向かうのではとの観測もあり、今後、株安/債券高のマネーフローが増える可能性がありそうだ。

 <GDPは「ポジティブ・サプライズ」の声>

 内閣府が16日発表した2009年7―9月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比プラス1.2%、年率換算プラス4.8%となり、4―6月期の前期比プラス0.7%に続き、2四半期連続のプラス成長となった。伸び率は07年1─3月期(年率プラス5.7%)以来の高い水準。内閣府の津村啓介政務官は「景気の持ち直しの動きを反映した」と評価した。

 市場でも好感する声が上がった。設備投資が前期比プラス1.6%と6四半期ぶりのプラスに転じたほか、在庫の寄与度もプラス0.4%と3四半期ぶりにプラス転換したためだ。「予想よりも上振れており、ポジティブ・サプライズ。設備投資などが予想よりも高かった」(大和証券SMBC金融証券研究所・投資戦略部部長の高橋和宏氏)との声が広がり、朝方の東京市場は株高/債券安で始まった。外為市場では若干の円高が進行した。

 それでも取引一巡後は株価が値下がりする一方、債券市場で国債先物が買われる場面があったのは、大型増資への懸念が根強いことが背景にあると専門家は指摘する。

 <外国人投資家は日本株よりアジア株を選好>

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)が、年内にも1兆円規模の公募増資を実施する方針であることが14日、明らかになった。同社の時価総額は13日終値ベースで5兆9173億円。発行株式数が約17%弱増えることになる。希薄化への懸念が優勢となり、16日の取引で同社株の下落率は5%に迫った。  続く...

 
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米国株や為替などの外部要因が落ち着けば、売られ過ぎの反動でいったん自律反発に転じる可能性も。  記事の全文 

 
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