大型増資の日立とNEC、成否は新規分野の事業展開次第
[東京 16日 ロイター] 日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)とNEC(6701.T: 株価, ニュース, レポート)が相次いで大型増資に踏み切った背景には、業績不振による財務体質の悪化で、このままでは環境関連事業や「クラウド・コンピューティング」と呼ばれる新世代のIT(情報技術)サービスなど成長が見込まれる分野への投資競争から取り残されるとの危機感がある。
固定費削減に止まらず、これらの新規分野で両社がどのようなビジネスモデルを構築するのか、新株購入を検討する投資家は慎重に見極める必要がありそうだ。
<マーケットは両社に楽観視せず>
新株発行による資金調達額は日立が約3180億円、NECが1340億円に上る。16日に増資を発表した日立の株価は前週末比8.5%下落。6日に同様の増資を発表したNECは、直後には好意感されたものの、その後は一進一退でマーケットの両社の先行きに対する見方は決して楽観的ではない。
いちよし投資顧問チーフファンドマネージャーの秋野充成氏は、日立の増資について「今実行しないとV字型回復の展望が見えなくなる」と指摘。NECについて同氏は「本当の意味で成長路線に乗るためには最低でも4000億─5000億円を調達する必要があるが、その額が調達できるかといったら無理だろう」との見方を示した上で、そうした規模の資金調達を可能にするには「日本の電機メーカーはもっと統合しないといけない」と強調する。
<日立とNEC、過去5年間で純損失>
市場が両社の大型増資に必ずしも好意的でないのは、近年国際的な地盤沈下が指摘される電機業界の中でも、この2社の業績不振が目立つためだ。2009年3月期までの過去5年間の最終損益の合計額でみると、日立が7894億円、NECが1977億円とともに赤字。大手電機8社のうちソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)や三菱電機(6503.T: 株価, ニュース, レポート)など他の6社はいずれも黒字を確保しているのとは対照的だ。 続く...
株式市場、短期リバウンドも
米国株や為替などの外部要因が落ち着けば、売られ過ぎの反動でいったん自律反発に転じる可能性も。 記事の全文













