チリ地震で銅価格急騰、ソブリンリスクの下落要因と綱引き

2010年 03月 1日 12:32 JST
 
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 [東京 1日 ロイター] チリ大地震を受けて銅価格が急騰した。世界最大の産出国であるだけに、地震の影響が長期化した場合に産出量が減少するとの思惑が先行し、コモディティ市場では銅が買い進まれている。

 ただ、鉱山の操業停止などの影響が軽微であることがわかってきた場合、銅の値上がりは短期的現象にとどまるとの見方も出ている。ギリシャ問題などソブリン・リスクの台頭から、商品相場でもリスクマネーの流出が意識されているだけに、地震の影響とリスク回避のどちらの要素が商品市場に影響を与えるのか、見方はまだ定まっていない。

 <アジア時間に銅価格上昇>

 チリ中部で2月27日未明(日本時間同日午後)に発生したマグニチュード8.8の大地震の影響で、世界最大の産銅会社、チリ銅公団(コデルコ)の主要鉱山2カ所が操業停止に追い込まれた。

 週明け1日のアジア時間の取引で、銅相場に買いが先行。NYMEXの銅5月限はアジア時間の時間外取引で、薄商いながら前日比5%近く上昇。上海取引所の銅先物は0100GMT(日本時間午前10時)の取引開始とともに値幅制限いっぱいの5%高で1トン=6万1050元(8944ドル)をつけた。 ロンドン金属取引所(LME)銅先物は405ドル、5.6%上昇し1トン=7600ドルを付けている。

 一方、1日の東京株式市場では非鉄株がしっかり。銅市況の上昇によって収益にメリットが生じるとの見方から三菱マテリアル(5711.T: 株価, ニュース, レポート)や住友金属鉱山(5713.T: 株価, ニュース, レポート)、DOWAホールディングス(5714.T: 株価, ニュース, レポート)などが買い優勢で始まった。

 直近の銅市況は年初に08年8月以来の高値を付けた後、チリでのスト終結による供給不安の後退、ソブリン・リスクの懸念などから2割近い値幅調整を演じていたものの、おう盛な中国の需要などを背景に調整を脱した局面となっている。そうした中で、再びチリから供給不安を感じさせる材料が発生した格好。「買い材料だった中国の需要について、同国の引き締め策の影響を見極めようとするムードがあったが、こうした足元のモヤモヤを払う材料となり強気のセンチメントに傾いた」(商品系商品先物取引会社のトレーダー)という。

 <操業停止の期間がポイントに>   続く...

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 3月1日、チリ大地震を受けて銅の産出量が減少するとの思惑が先行し、コモディティ市場では銅が買い進まれている。写真はChuquicamata鉱山の銅精錬施設で1月撮影(2010年 ロイター)
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