バーゼル規制が銀行改革の基本=独連銀総裁

2010年 03月 11日 05:33 JST
 
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 [フランクフルト 10日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウェーバー独連銀総裁は10日、将来の銀行規制のあり方について、現行のバーゼル規制を改善すべきとの認識を示し、銀行の規模制限や救済基金設立といった案を誤りとしてけん制した。

 ウェーバー総裁はダブリンの大学で行う講演の原稿で、金融危機からの回復が「ようやく始まった」と述べた。

 その上で、米政府が提案した金融規制案「ボルカー・ルール」は極端な手段で「思わぬ影響をもたらす可能性がある」と指摘し、「例えば金融政策の波及効果に悪影響を及ぼす恐れがある」との見方を示した。

 最も根本的な問題は、リスクはあるが利益をもたらす一部の活動を完全に禁止してしまうことであり、「非常に広範な市場への介入だ」と警告した。

 将来の危機時に欧州銀行を救済するための基金設立案についても「銀行から資金を吸い上げるだけでなく、モラルハザードの問題も解決しない」と指摘。

 「危機に陥った銀行に対して基金は(中銀に次ぐ)最後から2番目の貸し手の役割を果たすことになる。しかし(基金の資金が枯渇した場合には政府の介入が必要になるため)問題が政府レベルから基金レベルに移るにすぎない」との見解を示した。

 総裁はこのような案に代わり、現行のバーゼルIIの内容を強化し改善することを提案。「改訂版バーゼルIIの枠組みを順守することが最良の選択だ」とした上で、新たな資本基準だけでは銀行破たん回避に十分ではないとの見方を示した。

 「とりわけシステム上重要な銀行の場合、特別な整理の仕組みを整えることが最も重要な措置だ」と述べた。このような仕組みには、救済ではなく事業再編を監督機関が選択できるようにすることが含まれるとし、これにより不公平な負担の割り当てやモラルハザードを防ぐことができると説明した。

 「民間の投資家が関わる事業再編が最初の選択肢であり、直接的な政府介入よりも明らかに好ましい」と述べた。

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 3月10日、ECB理事会メンバーのウェーバー独連銀総裁は、将来の銀行規制のあり方について、現行のバーゼル規制を改善すべきとの認識示す。写真は9日、フランクフルトでの記者会見で(2010年 ロイター/Johannes Eisele)
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