中国、人民元切り上げでバブル退治とドル・リスク軽減へ
森 佳子記者
[東京 11日 ロイター] 為替市場で、中国が2008年夏以降続けてきた「米ドルペッグ制」を近々取りやめ、人民元の実質的な切り上げを実施するとの予想が広がっている。中国がドルペッグ制を放棄すれば、国内景気の過熱抑制に効果的なうえ、ドル買い介入の必要がなくなり、ドル資産保有リスクを軽減するメリットもある。
実際に人民元が対ドルで切り上がれば、円高をもたらす可能性も指摘されている。
国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は9日、人民元について「依然非常に過小評価されている」との見方を示したうえで、国内成長重視から「数カ月以内に変化が起こる可能性がある」と予想した。
人民元安を背景に「世界の製造工場」としての地位を確立した中国が、元高を許容し、内需主導の経済にスムーズに移行できるのか、政権の安定性との関連でも注目される。
<二兎は追えない中国>
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は、中国が人民元と米ドルの実質的ペッグ制を維持する限り、米国の資産を買い続ける可能性が高い、との見方を示した。
中国は米ドルペッグによる交易上のメリットを最大限に享受してきたが、元安の恩恵とインフレなき持続的経済成長という「二兎を追う」ことは、大国でも困難だ。 続く...





















