ギリシャ支援策、ECBの限界が浮き彫りに

2010年 03月 29日 15:27 JST
 
check

 [フランクフルト 26日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)が、ギリシャ支援策をめぐり180度の方針転換を迫られた。市場では、欧州の経済運営でECBの力に限界があることが浮き彫りになったとの見方が出ている。

 ECBは、ギリシャ支援をめぐり、資金供給オペの担保条件緩和と、支援策への国際通貨基金(IMF)関与という2つの譲歩を迫られた。

 IMFは沈黙を守っているが、支援策を発動する場合、ECBの独立性をどう守るかが大きな問題となる。

 ドイツ銀行のエコノミスト、マーク・ウォール氏は「IMFの支援には、金融面の助言が盛り込まれることが多い。このため、IMFの関与でECBの独立性が脅かされるとの懸念が浮上している可能性がある」と述べた。

 ECBはこれまで、ユーロ圏の金融危機対応で主導権を握ってきたが、25日のユーロ圏首脳会議では、ECBが反対していたIMFの関与を盛り込んだギリシャ支援策が決まった。

 支援策の決定直前には、事実上のギリシャ支援措置となる資金供給オペの担保条件緩和も表明。トリシェ総裁は2カ月前、ギリシャは特別扱いを期待すべきではないと主張していた。

 ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ダーク・シューマッハー氏は「首脳会議でいったん決まってしまえば、ECBは『善処する』としか言いようがない。決定事項を阻止することはできない」と述べた。 

 <平静を装うECB>    続く...

写真

欧米市場次第で上値トライも

今週の日本株は、高値圏でのもみあいが予想される。ギリシャ協議の合意を受けて市場ではリスク回避姿勢が後退している。
  記事の全文 | 特集ページ 

 3月26日、ギリシャ支援策をめぐり欧州の経済運営でECBの力に限界があることが浮き彫りになったとの見方が出ている。写真は記者会見するトリシェ総裁の右手。4日撮影(2010年 ロイター/Johannes Eisele)
最新ニュースのほか、ブログやコラム、スライドショーなどの最新情報をお届け
写真
福島の「見えない雪」は今

放射性物質を「見えない雪」と表現する福島のご住職を再訪した。そこでは、現実の雪が「見えない雪」を覆い隠していた。  ブログ | 記事の全文