ソフトバンク6年連続の営業最高益へ、アイフォーンでデータ通信拡大
[東京 27日 ロイター] ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)は27日、2011年3月期の連結営業利益は前年比7.3%増の5000億円を見込み、6年連続の過去最高益を目指すと発表した。
米アップルのiPhone(アイフォーン)で携帯電話契約者を増やすほか、データ通信収入の増加を見込む。
売上高予想は開示していないが、契約者とともに契約当たり月間収入(ARPU)の伸びを見込む。11年3月期の設備投資の計画は4000億円。前年同期は2229億円で、今期は大幅に積み増す。ソフトバンク携帯の「つながりにくさ」を改善するため、通信基地局を増やす計画で、10年3月末に6万局の基地局を11年3月末には12万局へと倍増させる。
純有利子負債は10年3月末で1兆5010億円となり、旧ボーダフォン日本法人買収で2兆3870億円まで膨らんだ06年6月末から8860億円の削減となった。今後、有利子負債を15年3月期にゼロにする目標は変更しない。記者会見した孫正義社長は、11年3月期に増額する設備投資の原資について「フリーキャッシュフローが想定を上回ったためこれを充てる」と述べた。
<データARPUが音声逆転>
10年3月期の連結業績は、営業利益が前年比29.7%増の4658億円となり、同時期に4438億円だったKDDI(9433.T: 株価, ニュース, レポート)を初めて追い抜いた。携帯端末販売やARPUが伸び悩むKDDIに対し、アイフォーンなど端末販売が好調で、データ通信の拡大によってARPUの減少に歯止めをかけたのが貢献した。売上高は同3.4%増の2兆7634億円、当期純利益が同124%増の967億円。当期純利益は2127億円のKDDIに及ばなかった。
10年3月期の携帯電話の出荷台数は881万7000台(前年同期は782万台)、ARPUは4070円(同4070円)だった。通話料の値引き拡大で音声ARPUは2050円(同2320円)に下がったが、アイフォーンなどのデータ通信の利用が広がっているため、トータルのARPUは維持した。
同社では、10年1―3月期の四半期ベースのARPUで、データARPUが音声ARPUを上回った。音声通話料が伸び悩む中、データ通信利用の拡大は通信会社で共通の課題だが孫社長によると「ARPUの内訳で、データが音声を上回るのは世界の通信会社で初めて」だという。 年間配当は1株あたり5円(前年実績は2.5円)で、今期の配当予想は5円とした。
(ロイター日本語ニュース 村井 令二)
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