三菱UFJFG、11年3月期業務純益目標は+4%
[東京 18日 ロイター] 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)は18日、2011年3月期の傘下銀行2行合算の実質業務純益を前年比約400億円増の1兆0150億円とする目標を発表した。
国内外の法人部門で利益の積み上げを見込むが、リテール部門や市場部門での収益の伸びが期待できず、4%程度の微増にとどまる。
会見した永易克典社長は、国内法人の投資銀行業務や海外部門は「千億とは言わないが、数百億円単位の積み上げができるのではないか」と述べた。ただ、リテール部門の収益があまり伸びないほか、「(市場)金利が非常にボラタイルなので、市場部門に収益を期待するのはなかなか難しい」と指摘。実質業務純益は「ほとんど伸びない」と説明した。
銀行合算ベースの与信関係費用は、前年の4044億円から700億円減少の3300億円の想定とした。
連結ベースの与信関係費用は同じく8252億円から1500億円程度減少し、6700億円を見込む。これにより、連結経常利益は前期比で約5割増の8300億円となる見通し。永易社長は「今年度(09年度)に比べ、かなりの増益」と強調した。株式関係損益は前年の324億円の利益と同程度を見込んでいるとした。貸出金残高は微減、利ざやは横ばいを想定する。
連結当期利益は、税効果の関連で税負担が増えるとみて、前年同期比2.9%増の4000億円と微増にとどまる目標とした。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト13人の当期利益予想平均値は4362億円となっている。
<コアTier1は「グローバルでそん色ない」>
三菱UFJFGは昨年末、1兆円規模の公募増資を実施しており、普通株式と内部留保を柱とする「狭義の中核的自己資本(コアTier1)比率」が09年9月末の6.83%から3月末には8.28%に高まった。永易社長は「グローバルベースのメガプレーヤーでもそれほどそん色ない」水準だとの認識を示した。ただ、バーゼル銀行監督委員会が年内に策定する方向となっている新たな規制が想定以上に厳しかった場合は資本が不足しないかどうかわからないとし、さらなる増資は「絶対ないとはいえないが、極力やらないようにしたい」と述べるにとどめた。11年3月期の当期利益目標4000億円は「この水準で良いとはとても思っていない」と述べた。明確な将来目標は示さなかったが、さらなる増益を目指していく方向性を示し「そうでないと、増資をした意味がない」と述べた。
10年3月期の当期損益は3887億円の黒字となり、前年同期の2569億円の赤字から黒字に転換した。株式関係損益が大幅に改善したほか、市場営業部門の好調に支えられた。永易社長は「大赤字の決算から一転した期としては、まずまずの成果」と総括した。
(ロイターニュース 平田紀之)
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