消費税、「大いに議論すべき」=野田財務相

2010年 06月 9日 01:41 JST
 
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 [東京 9日 ロイター] 野田佳彦財務相は9日未明に財務省内で就任会見を行い、2011年度予算の編成に関して、厳しい財政状況の中で、無駄遣いの排除とともに、優先順位をつけて対応すべきと指摘、必要な歳出をやめることもあり得るとの考えを示した。

 また、消費税の取り扱いについては、持続可能な社会保障制度の確立などに向けて、税制抜本改革の中で大いに議論すべきと語った。為替に関しては、相場観を言うことは適切ではないとしながら、「過度な変動や無秩序な動きは経済・金融の安定に悪影響を与える。常に市場を注視していく」との認識を示した。

 野田財務相は、当面の課題について、6月中にまとめる中期財政フレームと財政運営戦略を「内外や市場から信認を得られるものにし、それを踏まえて2011年度予算編成につなげていくことが必要」と指摘。財政健全化の道筋に関して「10年後には安定的にストックベースで縮減に入っていく流れをつくることが大事だ」と債務残高の圧縮をめざすべきとの考えを示した。

 11年度予算編成に向け、「無駄遣いをなくすことを徹底してやっていく」と述べるとともに「限られた財政の中で、必要なものをやめることもあり得る。優先順位をつけてやっていくということだ」と発言。具体的には、成長のために資金を使うという国の財源配分が重要とし、当初ベースで過去最大の歳出規模に膨らんだ2010年度予算編成の教訓を踏まえて「要求段階から工夫する必要がある」とシーリングの導入も示唆した。

 菅首相が財務相時代に打ち出した2011年度の新規国債発行額を44.3兆円以内にする方針に関しては「なるべく国債発行を抑制していくというマインドが必要だ」と語った。

 財政健全化法案については「今国会の提出は困難」としながら、「与野党が同じ土俵に乗って議論することが大切だ。出す方向をめざしたい」と次回以降の国会提出に意欲を示した。

 消費税の引き上げ問題では、鳩山由紀夫前首相が衆院任期中の4年間は上げないと表明していたが、「引き上げないことと議論しないことはイコールではない」と指摘。「持続可能な社会保障の裏づけ財源をどうするべきか、大いに議論すべき。税制抜本改革の議論の中には消費税も当然入る」と続けた。

 (ロイターニュース 伊藤 純夫記者)

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 6月9日、野田財務相は消費税について、大いに議論すべきとの見解を表明。写真は8日に首相官邸で(2010年 ロイター/Issei Kato)
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