三井住友FGの4―6月当期利益は+191.1%、市場部門が好調
[東京 28日 ロイター] 三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)が28日発表した2010年4―6月の連結当期利益は、前年同期比191.1%増の2118億円になった。通期予想に対する進ちょく率は62.2%となった。
金利低下局面で国債などのディーリング益が好調だったことに加え、与信関係費用の減少も寄与した。銀行の第1・四半期決算は低迷することが多いが、市場性収益に支えられて極めて好調な滑り出しとなった。
連結業務粗利益は、前年同期比820億円増の6182億円となった。三井住友銀行で債券損益の増益があったほか、昨年10月から新たに連結子会社となった日興コーディアル証券の収益も加わった。
営業経費は銀行単体で前年同期並みとなったが、日興コーディアル証券など連結子会社の増加による影響があり、連結では同462億円増加の3142億円となった。ただ、与信関係費用は、取引先の経営改善に向けた三井住友銀行の取り組みなどを通じ、連結ベースで前年同期比880億円減の318億円とした。
この結果、連結経常利益は同1580億円増の2732億円、連結当期利益は同1390億円増の2118億円となった。
2011年3月期の連結当期利益予想は前年比25.2%増の3400億円で据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト12人の予測平均値3372億円と同水準になっている。
<強い決算、市場に与える影響も大きいとの指摘>
UBS証券の銀行アナリスト、大槻奈那氏は「非常に強い決算になった。事前に想定していた以上に上振れしており、市場に与える影響も大きい」とコメント。ただ、業務粗利益の伸びについて「資金利益の減少を変動の激しい市場性利益で補っているという点で、持続性には疑問が残る」と指摘した。クレジットコストの抑制は景気回復局面に表れる構造とし、「他の銀行もこうした収益構造になっていると考えられる」と説明している。三井住友FGは5月の前期決算発表時に、銀行単体の与信関係費用の通期予想を2200億円としていた。
(ロイター日本語ニュース 平田紀之 布施太郎)
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