今日の株式見通し=底堅い、堅調な企業業績を評価し押し目買い
[東京 30日 ロイター] きょうの東京株式市場で日経平均は底堅い展開となる見通し。円高懸念と景気減速懸念から上値は重いが、足元の好決算を好感して軟調な場面では押し目買いが入るとみられている。
今晩に第2・四半期米国内総生産(GDP)の発表を控えるほか、週末・月末ということもあって売買一巡後は動きにくく、取引時間中に発表の企業決算に対応する個別の動きに限られそうだという。
日経平均の予想レンジは9550─9750円。
前日の海外市場では、ドルが幅広く下落する一方、ユーロは対ドルで一時1.3100ドルを突破し5月以来約12週間ぶりの高値をつけた。4─6月米GDPで成長ペースの鈍化が示される可能性を想定しているという。
円高が引き続き株式相場の重しとなる見通しであり、市場では「好業績が相次いでいるものの、円高懸念は依然強く下期以降の不透明感を払しょくさせるものではない」(明和証券シニアマーケットアナリストの矢野正義氏)との見方が出ている。7月の日経平均は前日までに300円程度上昇していることもあって月末のドレッシング買いも入りにくいという。
ただピークを迎えつつある4─6月期企業決算発表で、足元の堅調な業績が示されており、下支え要因になるとみられている。
特にソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)が想定為替レートを円高方向に修正しながら、通期の業績見通しを引き上げたことは輸出株の買い安心感につながるとの指摘が出ている。円高懸念と景気減速懸念が全体相場の重しとなっているなかであり、「過剰な悲観論を鎮める効果がありそうだ」(国内投信)という。
ソニーは29日、2011年3月期の連結業績(米国会計基準)予想を上方修正し、従来1600億円としていた営業利益の見通しを前年比5.6倍の1800億円に引き上げた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト19人の予測平均値1483億円を大きく上回った。対ユーロの想定レートを125円から110円に修正したマイナス影響はあるが、4─6月に液晶テレビを中心に営業損益が想定を大幅に上回ったことなどが予想上振れの要因だという。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)
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