IMFが米銀のストレステスト実施、一部中小行が資本不足の可能性

2010年 07月 30日 14:44 JST
 
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 [ワシントン 30日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は30日、米国の銀行上位53行のストレステスト(健全性審査)を実施したと発表、ほとんどの銀行は十分な資本を保有しているが、一部の中小行は商業用不動産へのエクスポージャーが大きく、資本不足の可能性があると指摘した。

 ストレステストの対象には外資系銀行11行が含まれている。

 IMFが設定した「基本シナリオ」(米経済成長率が今年3.1%、来年2.6%)では、53行中12行が計142億ドルの資本不足となった。

 テストでは、中核的自己資本(Tier1)普通株式株主資本比率を2014年まで6%に維持できるかを調べた。 資本不足行の大半は小規模行か地域銀行で、3分の1は外資系だった。4大銀行はすべて、十分な資本を保有していると判断された。

 「景気悪化シナリオ」(米経済成長率が今年2.3%、来年0.8%)では、53行中17行が計446億ドルの資本不足となった。 資本不足行のうち11行は小規模銀行、6行は外資系銀行だった。

 金融資本市場局のデピュティディレクター、クリストファー・トウ氏は「リスクは対処可能な程度であり、システム的な懸念につながるようなレベルではない、というのがわれわれの結論だ」としている。

 そのうえで「とは言え、商業用不動産セクターへの投融資が多い中小銀行の状況は懸念される」と述べ、必要な資本の額は「恐ろしいというほどではないが」、状況を見守る必要があるとの見方を示した。

 IMFが米銀を評価するのは2年前に起きた金融危機以降初めて。

 IMFは、今回のストレステストでは公開されている情報のみを使って行ったが、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長やガイトナー米財務長官など、米政府当局者らとも協議した、としている。

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 7月30日、IMFは、米国の銀行上位53行のストレステストを実施。ニューヨークで昨年6月撮影(2010年 ロイター/Eric Thayer)
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