ドル84円前半、8月米雇用統計にらみ下値不安根強い
[東京 3日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の84円前半で推移している。8月の米雇用統計を前にドルはレンジ取引になった。ただ、米国株先物や中国株がさえず、リスクオフ地合いの中では上値の重さの方が意識された。
雇用統計が予想より悪ければドルが15年ぶり安値を更新して急落するとみる参加者が多く、参加者の間では下値不安が根強い。
参加者の関心は米雇用統計に集中している。ロイター調査によると、非農業部門雇用者数は10万人減、民間部門雇用者数は4万1000人増、失業率は9.6%と予想されている。「予想より結果が悪ければドル/円の売りが加速する」(大手銀行)とみる声が多く、8月につけた15年ぶり安値(83.58円)の更新が見込まれている。80円割れを視野に入れる声もあるが、「介入警戒感が強いことから、83円付近では買戻しが入りそうだ」(大手銀行)との声も聞かれる。
一方で「予想より良ければドルの買い戻しが入りそうだが、長続きはしない。8月の雇用統計だけで米景気の二番底懸念が払しょくできるわけではない」(国内証券)との見方が出ており、いずれにしろドル/円は下値不安が強い。
米株式先物や中国株がさえず、リスクオフ地合いの中で週半ばに急速に値を戻した豪ドル/米ドルは、このところ重かった0.91ドル台で売りが強まり、ユーロ/ドルも1.2820ドル前後で上値を抑え込まれた。「雇用統計を前に、いったん買い上げたポジションを手仕舞った」(大手銀行)という。ドル/円もレンジ取引ながら、上値の重さの方が意識される展開になった。
<短期のリスクリバーサルのドル・コールオーバーに>
通貨オプション市場では、ドル/円25%デルタのリスク・リバーサルが1カ月物で1.375/1.125%のドル・プットオーバーだが、1週間物は0.15/0.65のコールオーバーとなっている。この先1、2週間のスパンでは、ドル相場の上昇に備える向きが若干多いことを示す。
これについて、「介入警戒感というより、4半期末のポジションの巻き戻しに備えた動き」(外銀)との声も上がっている。
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)
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