東京外為市場ではドル売り一服、93円前半で推移
[東京 9日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から上昇し、93円前半で推移している。海外市場ではドルが急落し、一時91.80円と5カ月ぶり安値をつけたが、東京市場ではドル売りが一服した。
輸出企業や短期筋の買い戻しなどで緩やかに93円台に値を戻した。しかし、テクニカルポイントである93円半ばが重く、午後は93円前半で狭いレンジ取引になった。
前日は円が全面高となり、ドル/円が東京市場の高値から約3円急落して5カ月ぶり安値をつけたほか、ユーロ/円は一時127.00円、豪ドル/円が71円割れと、ともに5月以来の安値をつけた。
市場では「世界景気の回復シナリオに変化はなく、過度な期待感のはく落によるポジション調整だということを考えれば、いいところまで下げた。これ以上売り進むには新たな材料が必要だ」(都銀)との声が上がった。
朝方から水準感による輸入企業の買いが入ったほか短期筋の買い戻しも加わり、ドルは緩やかに93円台を回復して一時は93.52円まで買われた。しかし、ドルの戻りはここで押さえ込まれた。「前日は(テクニカポイントだった)93円半ばを割り込んだことで下げが加速したため、この水準はきょうの戻り売りポイントとみられていた」(ソシエテジェネラル銀行外国為替本部長、斎藤裕司氏)という。
上値を阻まれたドルは方向感を失い、93円前半でもみあいが続いた。「ドルのこれまでのレンジの下限だった93.50─94円は、今後は逆に上値を押さえるポイントになる。当面は、91─94円のレンジを想定している」(都銀)という。
前日の急ピッチの円高でドルの落ち着きどころに不透明感が出てきているが、市場では貿易をベースにした円の価値に比べて現在の水準は高すぎるとの指摘が出ている。バークレイズ銀行のFXストラテジスト、逆井雄紀氏は「貿易加重レートが極端に高くなっている」と指摘。同社が試算する円の名目貿易加重レートは116.13(99年1月を100とする)と、極端な円高/円安の目安となる2標準偏差(115.39)を上回っている。これほど高かったのは過去10年でもリーマンショック後の08年10月と、円キャリートレードの巻き戻しで円が急騰した08年11月末以降の時期しかないという。しかし、現在は金融不安は後退しており、円キャリーポジションも以前ほど積みあがっていないため、センチメントが回復すれば比較的短期間で94─99円のレンジに戻る可能性が
あるとみている。 続く...












