東京外為市場・正午=ドル92円後半、円売り戻し一服
[東京 10日 ロイター] 正午現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の92円後半。ユーロ/円など一部のクロス円は8日海外で円が急伸する以前の水準を一時回復したものの、正午にかけては円の売り戻しも一服となった。円急伸後の反落を経て、市場では円相場をめぐる見方が交錯している。
8日の海外市場で進んだ円高は一巡。前日海外市場からきょう早朝にかけては円の売り戻しが進み、ユーロ/円が130円半ば、英ポンド/円が152円付近、スイスフラン/円は86円前半と、8日海外市場で円が急伸する以前の水準にほぼ値を戻した。
その他クロス円も一時軒並み高で、南アフリカランド/円は11円前半と急落前の11円半ば、NZドル/円が58円後半と同59円前半に接近。豪ドル/円は73円付近と下げ幅の半値近い戻しを見せた。
8日に円が急伸したきっかけとなった原油価格の急落や米金利の急低下が一服となったことで、短期筋を中心に円を売り戻す動きが強まったという。
しかし、日本時間午前にかけて円の売り戻しが一巡すると、ユーロは129円後半へ反落。英ポンドも151円付近、スイスフランは85円後半へ売られるなどクロス円は小幅反落してもみあいとなった。この日午前の取引では、大型投資の設定が円をさらに押し下げるとの観測が広がったものの、実際の設定額が小規模だったことから、一部短期筋が円の買い戻しに動いたという。
前日海外で一時93.60円と8日海外でつけた5カ月ぶり円高水準一時91.80円から大きく反発したドル/円も、93円前半から92円後半へじり安となった。市場では円急伸後の反落を経て、ドル/円やクロス円で「もう一段の買い戻しの可能性がある」(都銀)との声の一方、「この水準で伸び悩めば再度売り仕掛け」(別の都銀)との指摘も上がるなど見方が交錯している。
一部クロス円が円急伸以前の水準に値を戻す一方でドル/円の戻りが鈍いのは、ドルが幅広く下落しているため。8日の海外市場では「海外勢の間ではドルの上昇が円より話題で、(ドルが下落した)対円だけが特異な動きとして扱われた」(外銀)ほど、円と同時にドルが大きく上昇しており、前日海外でドルはその反動で幅広く下落。ドル/円の上値の重さにつながった。
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)
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