金利が上値抑える米株、景気の強さに確信持ち切れず
[東京 21日 ロイター] 世界的な金利の動向に翻弄(ほんろう)される形で、米国株は高値圏で値動きの大きな展開が続いている。5%台の米長期金利に見合うだけの景気の強さを確認しきれず、確証をつかむまでは金利上昇に株価の上値が抑えられる展開が続きそうだ。目先、米国株の上昇モメンタムが落ちる可能性がある。
一方、日本株は出遅れていた分、米国株に比べると強さが目立ち、21日には終値ベースで年初来高値を更新した。焦点はやはり米国景気に変わりはなく、米国を中心とする海外景気に依存したセクターが主導する展開になっている。ただ、需給面では、日本株特化型のヘッジファンドのパフォーマンス悪化が注目を集めており、先行きの不安要因として警戒されている。
<長期金利に神経質な米国株、上値抑える展開に>
米国株が高値圏で振幅を続けている。米ダウ工業株30種は6月1日にザラ場ベースで過去最高値となる1万3692.00ドルをつけて以来、米長期金利の急上昇を受けて調整に入り、金利上昇が一服した今になっても、まだ最高値を更新しきれずにいる。
りそな銀行総合資金部投資運用室チーフストラテジスト、下出衛氏は「5%台の米長期金利に見合うだけのファンダメンタルズの強さについて確認しきれないため、株式市場のセンチメントが慎重になっている」と指摘する。
株式市場では、年後半からの世界景気の加速をにらんで世界的に株価の上昇トレンドが続くというメーンシナリオを維持している。その確証をつかもうと、株式市場関係者は米景気の強さを示す指標を心待ちにしていた。
しかし、6月の初めに相次いで発表された5月雇用統計や5月ISM製造業景気指数などに大きく反応したのは米国株ではなく米債のほうだった。米長期金利の急騰を受けて米国株は調整を余儀なくされ、下値からは脱したものの長期金利をにらみながら神経質なもみあいが続いている。
市場では「米長期金利の上昇は、FFレート(5.25%)前後まで」(大手証券)との声が多く、景気を阻害することはないと予想されているが「予想を裏付けるエビデンスがない」(りそな銀、下出氏)。 続く...
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好決算を株価が織り込むタイミングは、地合いが落ち着いてからとの見方が出ている。 記事の全文














