世界のM&A、資金調達悪化の兆しにも07年は過去最高に

2007年 06月 29日 14:20 JST
 

 [ロンドン 29日 ロイター] 世界的な企業合併・買収(M&A)について、銀行関係者は、現在のブームを支えてきた容易な資金調達環境に陰りが出ているにもかかわらず、上半期が非常に活発だったことから、2007年は過去最高の年になると予想している。

 調査会社ディーロジックが発表した暫定データによると、07年上期に発表されたM&Aは金額ベースで51%増の2兆8000億ドル。国境を越えた案件の増加により、4年ぶりに欧州が米国を上回った。

 JPモルガン・チェースのM&A部門の幹部は「(今年は)間違いなくM&A市場の規模が最大になる」とみている。

 ただ、07年が過去最高になったとしても、上期の実績が寄与している部分が大きいと言えそうだ。ここ1カ月の間には、買収資金調達のための債券の発行環境悪化、金利上昇懸念の高まり、サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題の広がり、プライベートエクイティに対する批判の強まりなど、M&Aの逆風となりかねない要因が浮上している。

 ただ、銀行関係者の間で動揺している様子はあまりみられない。

 ソシエテ・ジェネラルの資本市場部門幹部は、M&A市場の活況が少なくとも今年後半、おそらく08年も続くと予想。ブームの終えんが間近と思える兆しはでていない、としている。

 しかし、近年のM&Aブームを支えてきた買収ファンドは環境が厳しくなっていると感じている。

 米著名投資家カール・アイカーン氏は、投資家向けのコンファレンスで、レバレッジドバイアウト(LBO)のブームは「ピークに達した」との見解を示した。  続く...

 
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