国内自動車全社が生産を一時停止、部品メーカーにも波及

2007年 07月 20日 06:29 JST
 

 [東京 19日 ロイター] 国内の全ての自動車メーカーが19日、新潟県中越沖地震の影響で部品メーカーのリケン(6462.T: 株価, ニュース, レポート)が生産を停止していることを受け、完成車の生産を一時停止することになった。

 完成車メーカーの生産停止を受けてリケン以外の部品メーカーも生産調整に乗り出すなど、一部品メーカーによる生産停止の影響が業界全体に広がっている。

 生産の一時停止を打ち出したのは、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)、日産自動車(7201.T: 株価, ニュース, レポート)、ホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)など乗用車8社と、いすゞ自動車(7202.T: 株価, ニュース, レポート)や日野自動車(7205.T: 株価, ニュース, レポート)などのトラック・バス製造4社の計12社。トヨタの場合、国内全12工場と、生産委託している車体メーカーの工場で19日夕から20日までの1日半にわたり生産を停止し、ダイハツ工業(7262.T: 株価, ニュース, レポート)、日野自動車(7205.T: 株価, ニュース, レポート)への委託生産分を含む減産規模は2万6000台になる見込み。

 一方、完成車メーカーの生産停止を受け、部品メーカーも生産調整を余儀なくされる。デンソー(6902.T: 株価, ニュース, レポート)は、19日夕から21日にかけて、部品ごとに必要に応じて生産ラインを停止するなどして、数量で約3―4割の減産を計画。週明け以降の対応については、完成車メーカーの動向に応じて検討する方針。同様に、アイシン精機(7259.T: 株価, ニュース, レポート)やカルソニックカンセイ(7248.T: 株価, ニュース, レポート)も生産を一時停止する。

 中越沖地震で被災したリケンは、ピストンリングの国内シェアトップ。現在、復旧作業を進めており、「設備の再設置を数日中に完了し、機器の精度や品質の確認を経て、来週早々にも一部の生産を開始できるよう努力している」(同社広報担当者)という。

 完成車メーカー各社は現段階で週明け以降の生産再開を予定しているが、ピストンリングは精密加工を必要とし、「再設置した機器の精度向上に時間がかかる」(部品メーカー関係者)ほか、リケンのインフラ面での復旧が進んでいないため、部品の供給停止が長期化する可能性もある。トヨタの330人をはじめ、各自動車メーカーは総勢約650人の支援要員をリケンに派遣し、復旧作業に当たらせているという。

 
 
Photo

編集長のおすすめ

  • ニュース
  • 写真
  • ビデオ
写真

サンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁は、今後2年間はFF金利がゼロ近辺にとどまる可能性があると指摘した。  ブログ