ドル/円が急反発、個人や輸入企業がドル安の歯止め役に

2007年 07月 27日 15:34 JST
 

 [東京 27日 ロイター] 27日の東京外為市場でドル/円JPY=が安値から1円超、急反発した。海外市場で株式などリスク資産が急落しドル安を招いたが、3カ月ぶりの円高水準とあって、国内の輸入企業や個人投資家、投資信託などが一斉に円売りに動いた。

 高水準に膨らんだ円キャリートレードが解消され円が急速に買い戻される中でも、低金利で運用難にあえぐ国内勢は、依然として円売りに前向きな構図が鮮明になった。

 <国内勢の円売り vs 海外勢の円買い>

 26日の海外市場から27日早朝にかけて、外為市場ではドル/円が120円前半から118.02円まで一気に下落、2円超の円高が進んだ。サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題への懸念をきっかけに米株が2月の世界同時株安以来の大幅安を記録したことで、株安が世界的な連鎖を起こせば、投資家がリスク回避に向けて為替市場でも持ち高の圧縮に動くため、高水準に膨らんだ円キャリートレードの解消に伴って円が買い戻されるとの見方が広がった。

 しかし、国内勢が本格的に参加する時間帯になるとドルは一転して上昇、一時119.29円を付けた。165円前半から162円前半まで3円近い円高が進んだユーロ/円EURJPY=も163円後半まで1円半切り返し、個人投資家に人気の高いオーストラリアドル/円AUDJPY=にいたっては106円半ばから102円半ばまで4円超の円高が進んだ後、104円半ばと2円近く円が売り戻された。

 市場筋によると、円売りの流れを変えたのは国内勢だ。対ドルで3カ月ぶりの円高水準とあって「(長引く円安地合いで円を売れなかった)輸入企業から100億円単位の注文が殺到した」(邦銀の外為担当者)という。また、円安で投資を手控えていた国内機関投資家が海外投資に伴って円を売り、証拠金取引を利用した個人投資家も円を売り込んだ。海外勢はファンドなどが中心となり、一段の円キャリー取引圧縮を見込んで円を買い仕掛け「国内勢の円売り、海外勢の円買い」(外銀の外為関係者)の構図が広がったが、ここまでは国内勢に軍配が上がった形だ。

 正午過ぎには国内勢の円売りも一服となり、ドル/円は119円付近でもみあいとなった。市場では、サブプライム問題が米景気全般へ波及するリスクなどから「海外では円は買いだと思う向きが着実に増えている」(外資系金融機関の外為責任者)といい、海外勢にとって、国内勢の根強い円売りは相場の流れにあえて逆行する異様な行動に映る、という。

 <存在感増す「ワタナベ夫人」>  続く...

 
 
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